くらし情報『『かぞくのくに』井浦新の静寂なる熱 「人間そのものへの興味が尽きない」』

2012年8月2日 18:22

『かぞくのくに』井浦新の静寂なる熱 「人間そのものへの興味が尽きない」

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)


「なりきる」というのとは違う。「魂をすくい取る」とでも表現すべきだろうか?井浦新は自らが演じる人物に真摯に向き合い、映画の中を生きる。「政治や思想ではなく、そうやって生きるに至った人物そのものに興味がある」という本人の言葉通り、革命を信じ内ゲバを繰り広げた極左の活動家から自衛隊の決起を呼びかけ割腹自殺を遂げた三島由紀夫、旧日本軍の軍人に怨霊伝説で後世にその名を記憶される悲劇の帝まで、イデオロギーや時代を超えて様々な人物を演じてきた。そんな彼が最新作『かぞくのくに』で演じるのは、70年代に家族と別れ北朝鮮に移住し、25年を経て病気療養のために日本に一時帰国をすることになったひとりの“異邦人”。在日コリアン2世であるヤン・ヨンヒ監督自身の体験を基にした本作で井浦さんは何を感じ、伝えようとしたのか?

「答えを提示するのではなく、もっと生々しく感じてもらえるような芝居をしたい」

いま現在も解決されることなく日本と北朝鮮の間にある種々の問題や現実が、前提として本作に横たわっていることは間違いないが、映画の中心を貫いているのはタイトルにもあるように、ある在日コリアンの“家族”の物語である。

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