宮崎あおい、『おおかみこども』は「何度観ても感情を揺さぶられる」
と明かし、「楽曲も映像もキレイ。自然が感じられる画が見どころ」と語る。亜門くんも印象的なシーンとして、西井さんが挙げたラストシーンを挙げ「お母さんが『しっかり生きて!』というシーンは最初に観たときから心に残っています」と明かした。
細田監督は本作のヒットについて「こんなにたくさんの方に観ていただけるとは思わなかった」と驚きを口にする。「いろんな感想を聞かせていただけたんですが、観た人それぞれが家族や恋人、大切な人を思い浮かべて自分と重ね合せて観ていただけたのかな?人生に寄り添うような作品にできたことがよかったのかと思います」とふり返った。
母親役を演じた宮崎さんだが「無理にお母さんぽくならないようにした」と述懐。「ただの女の子から始まって、子供たちを前にして自然と優しさや厳しさが出てきて、頭で考えずに自然と(母に)なれました」と明かす。黒木さんは日々成長していく雪を演じたが「子供っぽくとか考えてたんですが、監督に『そのままでいい』と言っていただきました。
画の雪を見ていたらそのまま引っ張られるようにできました」と宮崎さん同様に自然体を強調した。宮崎さんはこれから作品を観る人々に向け「子供たちが自分はおおかみなのか?人間なのか?と選択していくという話ですが、私たちも普通に生活する中でいろんな選択をしていて、かけ離れた話と感じずに観ていただけると思います」