女優の黒木瞳が13日、都内で催された「ピュアナチュールヨーグルト 国際味覚アワード」受賞の記者発表会にお笑いコンビ・オズワルド(畠中悠、伊藤俊介)とともに出席。終始和やかにトークを展開し、会場を華やかに彩った。黒木とオズワルドの畠中はこの日、フランス人シェフのクリストフ・ポコ氏と並んで、国際味覚アワードを受賞した絶品ヨーグルトにまつわるクイズで対決することに。イベントの司会を務めた伊藤は、進行台本を手に「黒木さんと一緒になるときは、半年前から教えてもらってもいいですか? 心の準備必要なので」と言い、イベント主催に注文をつけた。その後、畠中がボケ回答で不正解を連発する一方、全問正解した黒木は「イチゴのサブレのヨーグルトがけ」を見事ゲットした。伊藤は、シックな装いの黒木の横でフランス人のポコ氏が同デザートを用意する様子をじっと見つめて「なんか……とんでもなく絵がきれいですよね、ポコシェフと黒木さん。高級レストランの感じがする」とため息。そして黒木はナイフとフォークを手に実食して「おいしい~!」と舌鼓を打った。イベント終盤のフォトセッションでは、オズワルドの二人に挟まれた黒木が「オズワルド、トリオみたい」とおどけて笑っていた。
2022年05月13日俳優の黒木瞳(61)、お笑いコンビ・オズワルドの畠中悠(34)と伊藤俊介(32)が13日、都内で行われた『ピュアナチュールヨーグルト国際味覚アワード受賞記者発表会』に登壇した。同イベントは、カネカ食品が販売する『ベルギーヨーグルト ピュアナチュール(プレーン 砂糖不使用)』において、世界的権威がある国際味覚アワード(ITI「優秀味覚賞」)を受賞したことを記念して開催された。イベントでは、商品の特徴を問題にしたクイズが行われ、黒木と畠中が回答者で参加。司会を務めた伊藤は、黒木との共演に「半年前から言ってくれないと」とド緊張。最初の問題では、漢字が分からず回答を書くのに戸惑っていた畠中に、黒木が小声で漢字を教える場面も。畠中は「ちょっとボケ回答を書こうと思ったんですけど、それを汲み取って漢字を教えてくれました(笑)」と恥ずかしそうにコメント。黒木は「畠中さんもよく考えて回答を考えていらっしゃったので」と素直すぎる言葉に畠中と伊藤も苦笑していた。
2022年05月13日黒木華主演「ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○」の最終回が3月17日オンエア。再会した凛々子の頬をつねる根津に絶賛の嵐が吹き荒れるとともに、その後の凛々子の表情にも「可愛すぎ」の声が殺到している。経理部からニュースサイト「カンフルNEWS」編集長となった瀬古凛々子を中心に、新時代の“人と人とのつながり”を描く完全オリジナルの社会派“風”お仕事エンターテインメントが繰り広げられてきた本作。自分が慕ってきた仁和に利用されていたことを知った瀬古凛々子を黒木さんが演じ、凛々子のことが好きな「カンフルNEWS」編集部員・根津道春に溝端淳平。凛々子を「一緒に世界に行こう」と誘ったが断られた笹目虎太郎に寛 一 郎。凛々子を利用して出世した仁和正樹に安藤政信。野村周平、野間口徹、石井杏奈、一ノ瀬颯、りょう、生瀬勝久といった顔ぶれが共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。クスノキ出版が吸収合併され新会社が誕生することに。合併を成立させるためにカンフルNEWSが利用された可能性があることを知った凛々子は、仁和に真相を確かめようとするが、彼は不在だった。一方、真琴は就活中にクスノキ出版営業部の社員から性的被害を受けたという、大学生の向井未央(生田絵梨花)に会う。会社に帰りこのことを記事にしようと提案していると、いきなり総務部の社員が引っ越し業者を引き連れて現れる。そして凛々子たちはカンフルNEWSが今週いっぱいで閉鎖になることを知る。さらに凛々子に関する悪質な記事が他誌に掲載され…というのが最終回の展開。視聴者からは未央を演じた生田さんの“涙”の演技に「生田さんの涙で心がキュってなったわ」「すげー大粒の涙を見せる演技をする生田さん」「あの瞬間、生田絵梨花じゃなくて未央だったよね...生きた役ってこういうことなのか」「泣きの部分だけではなく、泣くに至るまでの表情も良い。難しい役だったのに凄いよ…」など絶賛の声が送られる。未央はクスノキ出版に性的暴行を受けた件を伝えていたが、それを揉み消したのは仁和だった。さらに凛々子の記事を他誌に書かせたのも彼だと判明。なぜそんなことをしたのかと問う凛々子に対し、仁和は自分が亡くなった凛々子の母に代わり、人生を導く存在になろうと思ったと告げたうえで「お前に俺が必要だったんじゃない、俺にお前が必要だったんだ。だから俺から離れないでくれ」と、自分の心の中に秘めた想いを伝える…。そんな仁和には「結局、瀬古凛々子を守る自分自身に依存してきただけの弱い男だった……」「仁和さん瀬古ちゃんに依存してたんね 出会った時のままの瀬古ちゃんでいて欲しくて」などの声が。ラストはカンフルNEWSが終わって3か月、自ら新サイトを立ち上げ取材している凛々子の前に根津が現れ、「こっちの方も手伝ってくんない」とネタを持ち込む。それを聞き「ざわざわする」と口にした凛々子の頬を根津はつねると「そういうと思った」とニヤリと笑う…。「何あの最後のほっぺつねるの可愛すぎだろ」「根津くんの愛情表現がハグとかキスじゃなくてほっぺつねるなの最高に根津くん」「ざわざわする凛々子のほっぺをむにってしたり、最終回の根津くんカッコよすぎた」など、頬をつねる根津にSNSでは絶賛の嵐の吹き荒れるとともに、頬をつねられた後の凛々子の表情にも「凛々子の頬つねられた顔かわいすぎ」「ほっぺつねられた華ちゃん可愛すぎてうはーってなった」といった感想も続々と寄せられている。(笠緒)
2022年03月18日黒木華が主演する「ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○」10話が3月10日オンエア。溝端淳平演じる根津に対し凛々子との関係を心配する声が上がるなか、凛々子たちを利用した疑惑が深まった安藤政信演じる仁和にも様々な声が集まっている。本作は他人の気持ちを理解したり、場の空気を読んだりすることは苦手だが、優れた洞察力を持つ瀬古凛々子が、ニュースサイト「カンフルNEWS」の編集長となり、様々な事件を取材していく社会派風お仕事エンターテインメント。キャストは最近相手の心情を理解するなど、性格に変化が出てきた瀬古凛々子に黒木さん。凛々子のことが好きな根津道春にが溝端さん。凛々子に告白したカメラマンの笹目虎太郎に寛 一 郎。凛々子が絶大な信頼を寄せるクスノキ出版執行役員・仁和正樹に安藤さん。また野村周平、野間口徹、石井杏奈、一ノ瀬颯、りょうといった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。目標の5000万PVを達成した凛々子は、仁和から新たに2件の取材を指示される。ひとつは「永鳥社」主催の「永鳥新人文学賞」で出来レースがあったのではないかという疑惑。もう1つはIT企業「インターネオ」の社員がOB訪問してきた学生に就活詐欺を働いていたという疑惑。永鳥新人文学賞で大賞を受賞した元タレントの安藤トモが所属する芸能事務所の社長・阿万野久二夫(津村和幸)が、人気作家で事実上、受賞者の決定権を持つ審査委員長の結城玄(河野達郎)に賄賂を渡したという疑惑だが、取材のため結城の自宅を訪れると、結城の妻・美波(鈴木砂羽)が対応する。そこで美波は「あなた、仁和から頼まれたんでしょ?」と言い出し、自分がかつての仁和の妻だったことを明かす…というのが今回の物語。凛々子たちは結城が数年前に失明、美波が代筆していたことを突き止める。美波は出来レースの件を認めた上で、出来レースは記事にしてもいいが結城の失明と代筆の件は出さないでくれと懇願。凛々子はその願いを受け入れる。一方就活詐欺の件は仁和の指示でお蔵入りにされてしまう…という展開に。結城の失明と美波の代筆について記事として出すか悩む凛々子に、「瀬古の好きにすればいい」と言い、そのうえで彼女の目をじっと見つめ「お前がどんな記事を書いても、俺は瀬古のこと…」と“告白”するかと思いきや、そこで電話が鳴り結局最後まで言葉にすることはない根津。そんな根津に「根津くんが不器用なりにも少しずつ気持ちを伝えられるようになってて涙」といった声が上がる一方で、「次週が最終回だというのに根津の想いがほとんど瀬古の心に響いてない」「次回は最終回ですって?根津くんと凛々子の関係が1ミリも進んでいませんよ?」と心配する投稿が相次ぐ。そんななかクスノキ出版がインターネオに吸収合併されるという報道が。永鳥新人文学賞の出来レースとインターネオの就活詐欺の件を取材させたのは、仁和が合併を有利に進めるためだった。自分が仁和に利用されたと知った凛々子は編集部を出ていく…。「凛々子を味方だと言いつつただ利用してただけなのか?」「まさか本当に凛々子@黒木華を利用するだけしてポイするつもりじゃないでしょうねぇ。そうだったら許さないぞ」という声とともに「仁和さんが実は悪人でしたで終わりにしないでくれ…頼む…」「個人的な瀬古凛々子と仁和正樹の関係では仁和さんが裏切っていないといいな…」などといった反応も多数投稿されている。(笠緒)
2022年03月11日黒木華が主演する「ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○」の6話が2月10日放送。明かされる凛々子の過去、寛 一 郎演じる虎太郎の“本当の目的”に安堵する声が上がるなか、ラストの凛々子の涙に「めちゃくちゃ胸打たれた…」など感動する視聴者が続出している。大手出版社・クスノキ出版経理部から突如ニュースサイト「カンフルNEWS」の編集長となった瀬古凛々子を黒木さんが演じる完全オリジナル社会派風お仕事エンターテインメントとなる本作。凛々子役の黒木さんをはじめ、「帰るのがめんどくさいから」と会社で寝泊まりすることが多い根津道春に溝端淳平。祖母の介護をしていた下馬蹴人には野村周平。学生時代の友人を取材し成長した一本真琴に石井杏奈。中学生の息子を育てている椛谷静司に野間口徹。中学生だった凛々子が死なせたとされる岸辺春香の弟・笹目虎太郎に寛 一 郎。凛々子が通う薬膳カフェ「黄実子」の店長・黄実子にりょう。凛々子の過去を知っているクスノキ出版執行役員の仁和正樹に安藤政信といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。凛々子は笹目から自分が春香の弟だと告げられる。春香(永瀬莉子)は凛々子と同じ中学に通っていた不良少女だったが溺死していた。笹目は凛々子に聞きたいことがあると続けるが、凛々子のことを心配した根津が駆けつけ、笹目はその場を去る…というのが6話の展開。その後。仁和は椛谷に対し、虎太郎は根津に対し、それぞれ中学時代の凛々子と春香に起きた出来事の真相を語り始める…。凛々子と春香は親しくなっていったが、そのことで春香の不良仲間たちは「付き合いが悪い」と思うようになっていた。そんななか春香はグループを抜けるため、川の中州まで行く“度胸試し”をやらされ、足を滑らせて溺死。凛々子が真犯人とネットに書き込んだのはその不良仲間で、その後真実が明らかになるものの、結局度重なるいたずら電話や嫌がらせ行為によって、凛々子と母親は引っ越し、本名を隠して生きることになった…これが16年前の事件の真相だった。虎太郎は、姉の死が無関係な凛々子の人生まで狂わせたことがずっと気がかりで、諦めかけていた時偶然再会したという。「普通に話してみたかったんです。1人の男として」と、正体を隠して近づいた理由を語る虎太郎に「編集長、弟くんに恨まれてたわけじゃなかった…」と安堵の声が上がる一方、「ストーカーみたいなことをする必要はあったんかwww」といった反応や「当時から瀬古に好意持ってたっぽいな」と推測する声も。その後、虎太郎は実家で見つけたという春香が書いた進路希望の書類を凛々子にみせる。そこには「凛々子と同じとこ!!!」と書かれていた。「姉はあなたが納得できる形で友達になろうとしてたんだと思います」と語る虎太郎を前に、凛々子は「今も会いたい、春香に」と口にし涙を流す…。「凛々子の感情が初めて爆発して、初めて涙流してるところにめちゃくちゃ胸打たれた…」「最後の凛々子の涙にもらい泣き」「ゴシップ観て涙が出た 親友と会いたくなった」「凛々子@黒木華の心が潤っていくような感じが嬉しいやら苦しいやらで涙が出ちゃった」など、これまでになく感情を発露した凛々子の姿に、胸打たれる視聴者が続出している模様だ。(笠緒)
2022年02月11日黒木華主演「ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○」4話が1月27日オンエア。ゲスト出演したYouTuber・アバンティーズのそらちぃこと大木空に多くの注目が集まるなか、凛々子が下馬に対しかけた言葉に「グッときた」など感動も声も上がっている。大手出版社・クスノキ出版経理部から突如ニュースサイト「カンフルNEWS」の編集長となった瀬古凛々子を中心とした、完全オリジナル社会派風お仕事エンターテインメントとなる本作。凛々子を黒木さんが演じるほか、会社に寝泊まりすることが多い根津道春に溝端淳平。女性と遊びまくっていると思われている下馬蹴人には野村周平。少年マンガ誌編集部志望だった一本真琴に石井杏奈。元エース記者で中学生の息子を持つ椛谷静司に野間口徹。凛々子の後を尾けるなど謎の行動をみせるフリーカメラマン・笹目虎太郎に寛 一 郎。凛々子が通う薬膳カフェ「黄実子」の店長・黄実子にりょう。凛々子をカンフルNEWS編集部に送り込んだ仁和正樹に安藤政信といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は1年前、心霊スポットから生配信中にこつ然と姿を消したYouTuber・カマドウマ(大木さん)の消息を突き止めるため、凛々子が下馬と共にカマドウマが姿を消したというと空き家に向かい、カマドウマの失踪が何らかの心霊現象によるものならば、自分たちにも同じことが起こるはずだからここに泊まって確かめる、と言い出す…という展開。カマドウマ役で出演したのは自身も人気YouTuber・アバンティーズのメンバーである大木さん。「声も顔もアバンティーズのそらちぃに似てると思ったら本人やった」「まってまってまってそらちぃ様演技うますぎるって」「あんなに凄い演者の方々の中での演技 プレッシャーが凄そう」など、大木さんの演技に賞賛の声が集まる。一方、今回のエピソードで下馬の祖母が認知症だったことが判明。書籍編集部時代に祖母の介護のためテレワークをするが、オフィスに復帰してみると自分の仕事は他の人間が担当。自分が必要とされてないことに絶望した下馬だが、行方不明になったと思わせて空き家に隠れ住んでいたカマドウマから凛々子の命を守る。そんな下馬に凛々子は「あなたにできる仕事は他の人にもできる。そうでないと会社は成り立たない」と告げたあと「でも、あなたでよかった、そう言われる仕事ならきっとある」と続ける。この言葉に「黒木華が放った言葉に妙に納得」「あなたでよかったと言われる仕事はある。グッときた…」「この言い回しで育休や介護休暇の取得時に自分の存在意義に悩む人が1人でも多く救われたらいいと思った」といった声が送られる。またラストでは真琴が凛々子のことをネット検索、彼女が“女子中学生変死事件の真犯人”という掲示板の投稿を見つける。SNSでは「凛々子の過去を知るのは、笹目だけ?」「亡くなった子の恋人や家族とかであの事件を追ってて凛々子にまとわりついてるのかな」など、虎太郎が凛々子に近づく理由がこの事件と関係があるのではとする投稿も寄せられている。(笠緒)
2022年01月28日「黒木さんは2年半ぶりに連ドラで主演を務めるにあたり、『主演ということを意識しないようにしていても、どうしても緊張しますね。まずは自分のやるべきことを着実にやっていけたら』と、語っていました」(芸能関係者)現在放送中のドラマ『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系)で主演を務めている黒木華(31)。同作は大手出版社にあるネットニュースサイトの編集部が舞台で、黒木は編集部員としてニュースを追う。これまでにない設定の役を演じるにあたり黒木には相談した先輩がいるという。「黒木さんは今回、女優の吉田羊さんにアドバイスを求めたそうです。2人は’12年の朝ドラ『純と愛』で共演して以来仲がいいですからね。吉田さんは`16年に公開された映画『SCOOP!』で写真週刊誌の副編集長役を熱演していましたので、厳密には少し違う仕事ですが、参考になったみたいですよ」(映像制作関係者)“ニュースを追う役柄”の手ほどきに加えて、さらに黒木は吉田から「仕事への向き合いかたについてのアドバイスも受けた」と前出の映像制作関係者は続ける。「黒木さんはこれまで周りに埋もれないように、とにかく必死に仕事をしてきたようです。ですが最近、吉田さんから『ひたむきに頑張るのも大事だけど、肩の力を抜いて楽しむことも大事だからね』と助言をもらったらしく、できるだけ楽しみながら仕事をしていくスタンスに変えたみたいですよ。吉田さんの影響は黒木さんにとって大きいらしく『羊さんのような姉御になりたい』と憧れも明かしていました」吉田の背中を追う黒木。今後に期待が膨らむ――。
2022年01月27日新たな作品が始まるたび、こちらの想像を軽やかに飛び越え、イメージを更新し続ける黒木華さん。ドラマ『ゴシップ#彼女が知りたい本当の』で演じているのは、閉鎖目前のネットニュースサイト「カンフルNEWS」の立て直しを命じられ、PV数を上げるため経理部から異動してきた瀬古凛々子(りりこ)。「凛々子の、嘘は絶対に書かない、真実を伝えようとするところが好き」「ネットニュースというと、これまでにもフェイクニュースを題材にした作品がありましたが、今回はどう描くのだろうと思っていたんです。今作『ゴシップ~』は、どちらかというと登場人物たちの関わりに焦点を当てていきたい、と伺って。個性豊かなキャラクターたちそれぞれが物事を追求していく形でストーリーが進んでいきますので、面白かったり笑えたり、そういう作品になるのかなと思っています」まっすぐな性格の凛々子は、融通がきかず空気も読まず、任務のためにド直球で突き進むキャラクター。「凛々子は人と関わることが苦手といいますか、そこに意味を感じていないんだと思うんです。ただ、人間味がないというのではなくて、おそらく、周りの人と流れている時間っていうものが違ったり、視点が違ったりするんじゃないかなと。そこでのズレやすれ違いから生まれるクスッとするおかしさだったり、まっすぐすぎるゆえのちょっと可愛らしいところを大事にしていきたいなと思っています」当初はネットから拾い集めた情報だけの記事でお茶を濁してきた編集部員たち。しかし凛々子の、まっすぐに取材対象に向かっていく姿勢に、次第に周りも影響を受けていく。「他人にはなかなか理解されにくいキャラクターではありますが、演じる上で凛々子が発する言葉に嘘がないように、そして凛々子の行動に私自身が疑問を持たないように、ということは意識しています。私が凛々子を好きだなと思うのは、PV数を稼ぐ目的があるにせよ、嘘は絶対に書かない、事実を調べて真実をきちんと伝えようとするところ。いい意味でも悪い意味でも忖度をしないから、書かれた相手にとっては暴かれたくないこともあるわけです。だからこれを正義と言えるかはわからないけれど、真実であればしょうがないとは思える。何かを伝える仕事であるならば、せめて真実を書いてほしいと思うんですよね」きっぱりしたその口調に、思わず「黒木さんご自身にとってネットニュースの存在って…」なんて愚問を投げかけてみる。するとユーモアを交え「いいものではないですね」と苦笑いしながら即答。「だから凛々子みたいな姿勢の人がいっぱいいればいいなって思うんです」とも。「この先、カンフルNEWSのメンバーたちと関わっていく中で、徐々に凛々子という人物が見えてくる展開になっていきます。なぜそこまで彼女が真実や事実というものに固執するのかもだんだんわかってきますので、この先も楽しみにしていただけたらと思います」『ゴシップ#彼女が知りたい本当の』ネットニュースサイト「カンフルNEWS」に異動してきた凛々子(黒木)は、持ち前の洞察力を活かした忖度のない取材記事でさっそく注目を集めるが…。出演/黒木華、溝端淳平、野村周平、安藤政信ほか毎週木曜22:00~フジテレビ系にて放送中。くろき・はる1990年3月14日生まれ、大阪府出身。主演ドラマ『僕の姉ちゃん』が、現在Amazonプライム・ビデオで配信中。1月28日(金)には映画『ノイズ』、3月には映画『余命10年』の公開も控えている。ドレス 参考商品(エンフォルド TEL:03・6730・9191)シューズ¥58,300(サンダース/グラストンベリーショールーム TEL:03・6231・0213)ブラウス、靴下はスタイリスト私物※『anan』2022年1月19日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・山本マナヘア&メイク・倉田明美(THYMON Inc.)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年01月16日黒木華主演「ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○」が1月6日から放送開始。黒木さん演じる凛々子が「見つけた」とつぶやくシーンに「鳥肌すぎる」「ぞくっとする」などの声が上がるとともに、生瀬勝久演じる礼二の“退場”を惜しむ声も上がっている。大手出版社が運営するニュースサイト「カンフルNEWS」の編集部で働く者たちの仕事や生き方、恋愛を通して、新時代の“人と人とのつながり”を描く完全オリジナルの社会派“風”お仕事エンターテインメントとなる本作。経理部時代は厳しいチェックぶりから地獄の番犬・ケルベロスと呼ばれ、その後「カンフルNEWS」の編集部員になった瀬古凛々子を黒木さんが演じるほか、給料さえもらえればそこそこでいいというスタンスで、「帰るのがめんどくさいから」とほとんど会社に住んでいる「カンフルNEWS」の編集部員・根津道春に溝端淳平。スポーツ系の記事と芸能人のSNSやYouTuber、TikTokerなどのネタを中心に担当する下馬蹴人に野村周平。シングルファーザーとして息子を育てるために出世争いから降りた椛谷静司に野間口徹。少年マンガ誌「ジャンクス」編集部志望でクスノキ出版に入社したが「カンフルNEWS」に配属された一本真琴に石井杏奈。素性は謎だが凛々子に見覚えがある様子のフリーカメラマン・笹目虎太郎に寛 一 郎。クスノキ出版にコネ入社し一年目にして著名な作家の担当を任され、順風満帆な社会人デビューを飾った真琴の同期・矢部涼介に一ノ瀬颯。凛々子が新入社員時代から通う薬膳カフェ「黄実子」の店長・黄実子にりょう。凛々子を利用してクスノキ出版の執行役員となり、彼女をカンフルNEWSに送り込んだ仁和正樹に安藤政信。配属されてきた時点での「カンフルNEWS」編集部・編集長・山田礼二に生瀬さん。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。凛々子が仁和の命で「カンフルNEWS」編集部に配属され、月間5000万PVという目標を掲げ、そのために「ゴシップで攻める」という戦略を立てるが編集部員たちからは相手にされない。そんななかアイドルと人気声優の交際がネットで話題となる。交際のきっかけとなったらしいクリスマスパーティーにはゲームアプリ企業「グリフィン・ラボ」の代表や社員たちも出席しており、彼らのパワハラを告発する投稿が発見される。下馬に言われこの件を記事化する真琴だが、グリフィン・ラボの代表はTVで訴訟を辞さない構えを見せる。凛々子はパワハラ投稿をしたアカウントを特定、アカウントの持ち主はグリフィン・ラボにキャラクターを盗用されたと悔しさを抱き続けていた…というのが1話の展開。400冊を超える雑誌のバックナンバーからコラムを探す凛々子と礼二。求める記事にたどりついた瞬間「見つけた」とつぶやきニヤリと微笑む凛々子に「第1話の象徴的なシーンは…これだろう」「見つけた」のときの黒木華ちゃんの表情鳥肌すぎる」「黒木華ちゃんの含み笑いぞくっとする!!」など、黒木さんの演技に触れた反応が集まる。またグリフィン・ラボとのトラブルの責任を負って早期退職することになった生瀬さん演じる礼二。礼二に代わって凛々子が編集長となるのだが、視聴者からは「生瀬さんが退場なのが寂しい」「生瀬勝久さんはもう出ないのかな?」「生瀬さん1話のみの登場なの?」など、礼二が編集部を去ることを惜しむ声も多数投稿されている。(笠緒)
2022年01月07日黒木華主演の木曜劇場「ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇」が1月6日(木)よりスタート。この度、気になる第1話のあらすじと登場人物たちの場面写真が解禁となった。黒木さん演じるニュースサイトの編集部員を主人公に、そこで働く者たちの仕事・生き方・恋愛を通して、新時代の“人と人とのつながり”を描く、完全オリジナルの社会派風お仕事エンターテインメントとなる本作。根津道春(溝端淳平)、瀬古凛々子(黒木華)、山田礼二(生瀬勝久)大手出版社・クスノキ出版の経理部に所属する瀬古凛々子(黒木さん)は、他人の気持ちを理解したり、場の空気を読んだりすることは苦手だが、この世界や他者を知りたいという欲求は強く、優れた洞察力を生かしてちょっとした矛盾や誤りを見抜く能力に長けた女性。経理部では、その厳しいチェックぶりから地獄の番犬“ケルベロス”とも呼ばれている。そんな凛々子の能力を認め、彼女の協力で同期のライバルを蹴落として執行役員となった仁和正樹(安藤政信)は、凛々子にある仕事を命じる。それは、クスノキ出版が運営するニュースサイト「カンフルNEWS」の立て直しだった。仁和正樹(安藤政信)「カンフルNEWS」には、温厚で争いごとが苦手な放任主義の編集長・山田礼二(生瀬勝久)以下、凛々子と同期で、ひねくれていて口も悪いが人を丸め込むのが上手い根津道春(溝端淳平)、様々な女性と広く浅く付き合い、仕事は早いが中身の薄い男・下馬蹴人(野村周平)、「週刊カンフル」の元エース記者だったシングルファーザーの椛谷静司(野間口徹)。下馬蹴人(野村周平)、椛谷静司(野間口徹)そして、少年マンガ誌「ジャンクス」の編集部志望だった一本真琴(石井杏奈)が所属している。だが、その仕事ぶりはといえば、他社のニュースやブログ記事のコメントをコピペしただけの“コタツ記事”ばかりを発信しており、PVは月間50万程度、広告もろくにつかないというお荷物部署状態だった。一本真琴(石井杏奈)編集部にやってきた凛々子は、月間5000万PVという目標を掲げ、そのために「ゴシップで攻める」という戦略を立てる。そんななか行われた編集会議で、アイドルと人気声優の交際がうわさされるきっかけとなったあるクリスマスパーティーが話題に上がった。そこで、そのパーティーにはゲーム・アプリ会社グリフィン・ラボの代表や社員たちも出席しており、彼らをパワハラ企業として告発するという投稿があることを知る一同。下馬は、危険だという凛々子の反対を無視し、このパワハラの件で1本記事を書くよう真琴に告げる。だが…。瀬古凛々子(黒木華)「ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇」は1月6日より毎週木曜日22時~フジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年01月05日キタニタツヤの新曲「冷たい渦」「プラテネス」が配信リリース。いずれも、黒木華主演ドラマ『ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇』の主題歌となる。キタニタツヤがドラマ主題歌を初担当ヨルシカのサポートメンバーやAdo(アド)、まふまふの楽曲への参加など、ソロ活動以外でも、さまざまなシーンで活躍するキタニタツヤ。久保帯人による漫画『BLEACH』の原画展「BLEACH EX.」に、新曲「Rapport(ラポール)」や「タナトフォビア」を書き下ろしたことでも話題を呼んでいる。そんなキタニタツヤが、ドラマ『ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇』の主題歌「冷たい渦」「プラテネス」を制作。キタニタツヤがドラマ主題歌を務めるのは初めてのことであり、“主題歌2曲”を同時提供するという異例のタイアップとなる。また、主題歌のほか、劇中の楽曲も複数提供する。新曲「プラネテス」MV公開3月9日(水)21:00より、新曲「プラネテス」のミュージックビデオも公開。また、同日22:00には、人気YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」にて、「プラネテス」の一発撮りパフォーマンスも公開される。黒木華主演ドラマ『ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇』なお『ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇』は、黒木華が主演を務めるフジテレビ系新ドラマ。大手出版社が運営するニュースサイトの編集部を舞台に、そこで働く者たちの仕事・生き方・恋愛を通して、新時代の“人と人とのつながり”を描く。完全オリジナルの社会派“風”お仕事エンターテインメントに、キタニタツヤの楽曲がどのように彩りを添えるのか、注目したい。【詳細】キタニタツヤ 新曲「冷たい渦」「プラテネス」■「冷たい渦」配信日:2022年2月10日(木)■「プラテネス」配信日:2月24日(木)<ドラマ『ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇』>放送日時:2022年1月6日(木)より毎週木曜22時放送局:フジテレビ系出演:黒木華、溝端淳平、野村周平、野間口徹、石井杏奈、寛一郎、一ノ瀬颯、りょう、安藤政信、生瀬勝久演出:石川淳一
2021年12月24日黒木華主演「ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇」にりょう、安藤政信、生瀬勝久がレギュラー出演することが分かった。本作は、大手出版社・クスノキ出版が運営するニュースサイト「カンフルNEWS」の編集部員を主人公に、そこで働く者たちの仕事・生き方・恋愛を通して、新時代の“人と人とのつながり”を描く、完全オリジナルの社会派“風”お仕事エンターテインメント。木曜劇場枠へのレギュラー出演は、2008年の「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 1st season」以来、実に14年ぶりとなるりょうさんが演じるのは、薬膳カフェ「黄実子」の店長・黄実子。この薬膳カフェは、「カンフルNEWS」編集部のあるビルからほど近く、黒木さん演じる凛々子も新入社員時代からの常連。よく気が利き、客がいまどんな心身の状態かを見抜き、その人にあった薬膳を準備する黄実子は、変わり者と思われがちな凛々子の、数少ない理解者でもある。また、安藤さんが演じるのは、「カンフルNEWS」を運営するクスノキ出版の執行役員で、凛々子に異動を命じた張本人、仁和正樹。凛々子にとってキーパーソンとなる仁和。「カンフルNEWSの月間PV数を5000万にすること。それが次の課題だ」と凛々子に命じる仁和の真意とは…。そして、生瀬さんが演じるのは、穏やかでのんびりした性格の「カンフルNEWS」編集部・編集長の山田礼二。「カンフルNEWS」閉鎖の危機に直面したとき、山田が取った行動が凛々子の今後の人生を左右する大きな出来事に発展する。なお、黒木さんとの共演は、りょうさんと安藤さんは今回が初めて。生瀬さんは「重版出来!」以来、およそ6年ぶりとなる。「ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇」は2022年1月6日より毎週木曜日22時~フジテレビにて放送(初回15分拡大)。(cinemacafe.net)
2021年12月09日ダンス&ボーカルグループ・EXILEの黒木啓司が7日、都内で行われた「大川家具×黒木啓司(EXILE)プロデュースアイテムお披露目会」に出席した。家具の生産量日本一である福岡県大川市は、大川市で制作された"大川家具"のさらなるブランド強化を目的にEXILEの黒木啓司を「大川家具スペシャルアドバイザー」に起用。今年10月の就任式で「黒木の本気」マニフェストを発表し、マニフェストに掲げた「大川家具職人との新たな魅力開発」の実行して黒木がプロデュースしたアイテムが完成した。同じ九州・宮崎出身の黒木は、幼い頃から大川家具の存在を知っていたといい、「大川家具は400年以上前から始まり、職人さんの技術が素晴らしいなと思っていました。九州の人だったら大川家具は知っていて、大川市内には300社ぐらい家具の会社があるんです。一つの市で300社はすごいし、日本の家具が大川市で作られていると言っても過言ではありません」と大川家具の存在感を説明した。黒木が大川市とコラボして制作したコースターセットとガラス皿は、各種ふるさと納税ポータルサイトから申し込みできる。「大川組子とコラボして作らせていただきました。縁起の良い柄ということで僕も神社とか行くことが多いんですが、組子を使っているところがあり、こういうところからエネルギーをいただいてお茶を飲んでいただいたりすることも良いかなと思います」とアピールし、「メンバーで言ったら日本酒とか飲む橘ケンチに使ってもらいたいですね。同期だし同い年ですから。EXILE TRIBEの子たちも料理好きな子がいるのであげたいと思います」と話していた。所属するEXILEは今年で結成20周年。「決めていたスケジュールでライブができませんでした」とコロナ禍で中止になったライブに残念がるも「ファンの人に支えられた20周年としてEXILEが出発できる年でもありますし、改めて原点に帰りながら勝負の年だと思いました。HIROさんが言うEXILE魂を胸にやっていきたいと思います」と活動の再開に意欲。また、年末ということで今年を漢字一字で表してもらうと「"愛"ですかね。EXILEはたくさんの愛をもらって大きくなってきたグループだと感じるので、"愛"にさせていただきます」と明かしていた。なお、この日より「ふるさと納税返礼品」として採用されることが決定。さらに黒木のマニフェストでもある「魅力発信活動」の一環として大川家具の魅力を広めるべく、 12月8~9日の2日間限定でプロデュースアイテムを含むふるさと納税返礼品の展示イベント「大川家具ふるさと納税店」を大川家具の事業者であるモーブル 東京ショールームにて開催される。
2021年12月07日中学受験のリアルを描く柳楽優弥主演「二月の勝者-絶対合格の教室-」。その8話が12月4日放送。倒れた黒木のために駆けつける灰谷に「仲良しかーい!」などのツッコミが相次ぐなか、佐倉の“黒木化”にも多くの反応が集まっている。数名の難関校合格者を出しているものの合格実績はあまりふるわない中堅中学受験塾にやってきた、業界最大手の名門中学受験塾の元カリスマ講師と、中学教師をドロップアウトした新人講師。元カリスマを尊敬していたが“ストーカー”と化したライバル塾の講師…彼らを中心にリアルな中学受験を描きながら、“家庭問題”“教育問題”など現代社会の様々な問題にも切り込んでいく本作。キャストは中堅中学受験塾「桜花ゼミナール」吉祥寺校で校長をしながら、「STARFISH」という“私塾”も運営している黒木蔵人役に柳楽さん。また中学教師をドロップアウトし、桜花ゼミナールの新人講師となった佐倉麻衣には井上真央。超名門中学受験塾「ルトワック」のトップ講師で黒木の元部下だが、黒木がルトワックを辞めたことで“ストーカー”と化した灰谷純に加藤シゲアキ。黒木と麻衣と同じ「桜花ゼミナール吉祥寺校」塾講師の橘勇作に池田鉄洋、桂歌子に瀧内公美、木村大志に今井隆文。「井の頭ボウル」のマスター大森新平に加治将樹。桜花ゼミナール社長・白柳徳道に岸部一徳といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。Ωクラスの生徒、島津順(羽村仁成)の母・優子(遠藤久美子)から電話が来るが、激しい物音や悲鳴が聞こえ電話も切れる。ただ事じゃない様子を察して黒木と佐倉は島津家に駆けつける。家の前にはパトカーが停まり、荒れた室内には父・弘(金子貴俊)が1人で座り込んでいた。弘によると順と優子は家を出て行ったそうで、2人は桜花を訪れる。優子は弘との離婚を口にし、順と一緒にしばらくの間実家で過ごすことを決め、その間順は塾を休むことになる。その一方、桜花では生徒の保護者面談が行われており、各家庭の希望や事情に合わせて常に完璧なプランを提案。それに加え校長の業務、「STARFISH」の運営も行う黒木は、連日夜遅くまで仕事を続け、ついに倒れてしまう…というのが8話の展開。倒れた黒木を発見した佐倉は、黒木からキャリーケースを「STARFISH」に運ぶよう頼まれる。だが黒木を放っておけない佐倉は灰谷に連絡…電話を受けた灰谷は黒木を病院に運ぶ。そんな灰谷の行動に「灰谷先生が病院へ連れて行ってくれたのか!!」「駆けつけるんかーい!!!!仲良しかーい!!!!笑笑」などの声が続出。塾に戻り、黒木が保護者に行ったような受験生ごとのプランを考える佐倉。そのまま塾で朝を迎え、翌日1人で保護者との面談に臨んだ佐倉は、まるで黒木のような完璧なプランを提案する…この展開にも「佐倉先生、黒木化してるwwwwww」「黒木化する佐倉先生かわいい」「黒木イズムが身につき始めている…?!」「佐倉先生、黒木先生みたいになってきたw」といった反応が上がっている。(笠緒)
2021年12月05日黒木華主演のドラマ「ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇」のレギュラーキャストとして、溝端淳平、野村周平、野間口徹、石井杏奈、寛 一 郎、一ノ瀬颯の出演が明らかになった。本作は、ニュースサイトの編集部員を主人公に、そこで働く者たちの仕事・生き方・恋愛を通して、新時代の“人と人とのつながり”を描く、完全オリジナルの社会派風お仕事エンターテインメント。「蜜の味~A Taste Of Honey~」以来、11年ぶりの木曜劇場出演となる溝端さんが演じるのは、凛々子(黒木さん)とは同期入社で、主にエンタメ系の記事、インタビュー記事を担当する「カンフルNEWS」の編集部員・根津道春。ひねくれていて口が悪い一方で、口八丁手八丁で人を丸め込むのがうまい人たらし。元々は週刊誌の記者をしていたが、世の中に対し諦めに近いものを感じており、何事にも無気力。しかし、凛々子と関わるうちに、次第に記者としてのやりがいや自信を思い出していく。また野村さんが、スポーツ系の記事と、芸能人のSNSやYouTuber、TikTokerの投稿内容などネット上の動向を記事にする“コタツ記事”を中心に担当する下馬蹴人。野間口さんが、グルメや料理レシピ記事、広告案件などを担当し、根津や下馬とともに軽口をたたくいい兄貴分的存在・椛谷静司。石井さんが演じるのは、最若手の新人編集部員・一本真琴。下世話な話題ばかりを扱う「カンフルNEWS」はくだらない存在だと思っている彼女は、配属されて半年足らずで事件を起こしてしまい、閉鎖の危機に追い込まれることになってしまう。さらに、フリーのカメラマン・笹目虎太郎を寛 一 郎さん。「カンフルNEWS」を運営するクスノキ出版の書籍編集部に所属する編集者・矢部涼介を一ノ瀬さんが演じる。虎太郎は、第1話で凛々子と出会い、近づいてくる謎の多い男。涼介は真琴の同期で、真琴の愚痴の聞き役に回ることが多いキャラクターだ。<キャストコメント>◆溝端淳平(木曜劇場出演が11年ぶりと聞いて)もうそんなに経ちましたか。母校に帰ってきたという感覚です。またチャンスをいただけたことへの喜びとやりがいを感じています。コロナ禍になってから、ネットニュースに触れる機会はさらに増えた気がしています。エンターテインメントの世界に身を置く僕らも、それらとどう向き合っていくべきかと常日頃から思っていたので、そこに一石を投じることができる作品になるのでは、と考えています。応援よろしくお願いいたします。◆野村周平主演の黒木華さんとは3~4年ぶりの共演で、とても楽しみです。そして木曜劇場は初めての出演となるので、一層気合が入っています。僕演じる下馬蹴人は、一言でいうと“女好き”。チャラチャラしていて生意気ながらもどこか憎めないやつで、とても演じがいがあるキャラクターです。蹴人がどのように成長していくのか、是非楽しみにご覧ください!◆野間口徹まず台本をいただいた時に、“会話劇だ!”というのをすごく感じ、面白くなりそうだなと感じました。そして、『ゴシップ』というタイトルの中で、きちんと真実を伝えたいと考えています。世の中がゴシップに必要以上に踊らされている気がしますので、ちゃんとした形で伝わるといいなと思っています。この作品を通じて、皆さんが普段見られているWEBニュース(ゴシップ含め)の向こう側の人たちの存在を感じていただけたらうれしいです。◆石井杏奈(台本を読んで)テーマがウェブニュースという身近にあるものだからこそのリアリティーを感じました。SNS社会を生きる上で避けては通れないようなテーマも織り込まれているので、演者の一人として、そういった部分をしっかりお伝えできたらいいなと思っています。黒木さん演じる瀬古凛々子という女性の存在によって、私が演じる真琴はもちろん、『カンフルNEWS』編集部そのものが変わっていく姿を楽しんでいただけたらと思います。◆寛 一 郎皆さんが普段読まれているネット記事やSNSの情報を読んだり、書き込んだりする際、一拍おいて考えて、立ち止まれるようなきっかけになるドラマになると思っています。かつ、それをエンターテインメントとして描いているので、いろいろ考えながら楽しんで見ていただけたらうれしいです。木曜劇場どころか、連続ドラマにレギュラー出演すること自体、まだあまり経験がないので、慣れないことも多いですが、頑張るしかないと思っています!◆一ノ瀬颯現代社会に起こり、我々が日常的に耳にするような身近な出来事を扱っていて、とても共感しやすい魅力的なストーリーになっています。登場人物の関係性も多種多様で、飽きることなく、どんどんひきつけられていくこと間違いないですので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います!初のレギュラー出演になりますが、数々のすてきな作品を生み出してきたこの木曜劇場で、作品のスパイス的な存在になれればと思います!「ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇」は2022年1月、毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月24日黒木華が主演を務めるドラマ「ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○」が、来年1月スタートのフジテレビ新木曜劇場にて放送されることが決定した。本作は、大手出版社が運営するニュースサイトの編集部員を主人公に、そこで働く者たちの仕事や生き方、恋愛を通して、新時代の“人と人とのつながり”を描く完全オリジナルの社会派“風”お仕事エンターテインメント。現代のネット社会においてメディアがどうあるべきかを描くとともに、 お仕事ドラマや恋愛ドラマの要素も含みながら、ネット社会に生きる現代人の人との繋がりから生まれる様々な人間ドラマも映し出していく。「凪のお暇」「イチケイのカラス」「僕の姉ちゃん」などに出演、今回フジテレビ系ドラマ初主演となる黒木さんが演じるのは、ネットニュースサイト「カンフルNEWS」閉鎖の危機を救うべく、経理部から異動してきた、洞察力に優れているが、人の気持ちを理解したり、場の空気を読むことが苦手な瀬古凛々子。舞台となる「カンフル NEWS」は、放任主義の編集長をはじめ、男性ばかりの編集部員たちは “コタツ記事”(直接取材を行わず、流通している情報を元に構成した記事)ばかりを発信するお気楽ウェブメディア。そこに、とあるきっかけで新たに加わる凛々子。空気が読めず、共感性もない、ただ、与えられた任務である 「PV(ページビュー)数を伸ばす」ためには手段をいとわない。しかし、「PV数を伸ばす」という目的のために取材をし、記事をアップしていくことで、世の中で必要とされていないと思っていたネットニュースの仕事が少しずつ意味のあるものに変わっていく。また、凛々子の一面に触れるうち、次第に周囲の男たちに彼女への好意が芽生え、凛々子もまた、個性的な編集部員と関わるうちに、人間的に成長していく。また凛々子自身にも、他人には話していない秘密と、虚実が入り混じるネットの世界に対してのある思いが…。「皆さんに楽しんでいただけるような作品になるよう、気負わず、いつも通り頑張りたいです」と意気込んだ黒木さんは、「ネットニュースにどういう風に切り込んでいくのか楽しみです。そして、瀬古凛々子という一人の人間が、真実に向かっていく様を共演者の皆さんと一緒に楽しみながら探していきたいと思います」とコメントしている。演出は、「リーガル・ハイ」シリーズや『ミックス。』の石川淳一が務める。「ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○」は2022年1月、毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月11日女優の黒木華が6日、都内で行われた「anan FES 2021」に登場。「anan AWARD 2021」でアクター部門を受賞した。2020年に女性週刊誌『anan』創刊50周年を記念し初開催された「anan FES」は、カルチャーやファッションなど、“すべての女性の、いま好きなこと。”を集結させた都市型イベント。時代のムーブメントをみてきた『anan』が、“時代を象徴するスター”を表彰する「anan AWARD」の授賞式を今年も開催した。美しいデコルテが輝く黒ドレスで登壇した黒木は、「このような華やかな賞をいただくのは久しぶりですし、少し緊張しているのですが、たくさんの舞台や映画、ドラマをやれたのもそうですが、見てくださる皆さんからいただけた賞だなと思います。本当にありがとうございました」と感謝。これからチャレンジしたいことを聞かれると「新しいことを……ネット配信とか今までやれてこなかったことにどんどんチャレンジしていきたいと思っています。今まで通り、舞台も映像も頑張りたいです」と答え、「皆さんに楽しんでもらえるような作品に出られるよう頑張っていきたいと思います」と語った。授賞式には、大賞に輝いた岡田准一、ホープ部門を受賞したなにわ男子、ミュージック部門のCreepy NutsよりDJ松永、アスリート部門の阿部一二三と阿部詩も登壇した。
2021年11月06日黒木華と杉野遥亮が姉弟役で出演するドラマ「僕の姉ちゃん」が、本日9月24日(金)より「Amazon Prime Video」にて先行配信スタート。これに併せて、姉弟の家の中と外の様子を切り取った場面写真が一挙公開された。本作は、年の離れた姉弟が束の間の二人暮らしをする日々を描いた、益田ミリの同名漫画が原作。姉・ちはるを黒木さん、弟・順平を杉野さんが演じるほか、久保田紗友、若林拓也、平岩紙、渡辺大知、遊屋慎太郎、片桐仁、湯川ひな、春原愛良、藤間爽子が出演している。家の中と家の外でのギャップも見どころのひとつとなっている本作。今回到着した場面写真では、外での“かっちりモード”な姉弟それぞれのカットや、家で食べたり寝転んだりとくつろぐ“ゆったりモード”な姉弟が写し出されている。「僕の姉ちゃん」は9月24日(金)よりAmazon Prime Videoにて全話一挙先行配信。2022年、テレビ東京にて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年09月24日藤原竜也&松山ケンイチW主演、神木隆之介も出演する新感覚サスペンスエンターテインメント映画『ノイズ』。この度、黒木華と永瀬正敏が本作に出演していることが明らかになった。藤原さん、松山さん、神木さんが幼なじみを演じることが発表されている本作。今回新たに出演が発表された黒木さんが演じるのは、圭太(藤原さん)の優しい妻・泉加奈。夫役の藤原さんについては「家族とのシーンではいいお父さんの顔でしたが、純と真一郎とのシーンでは全く違う顔になっていて、俳優としていろんな顔を持っている方だなと思いました」と印象を明かし、「もちろん台本を読んで演じましたが、どんな映画になっているのか想像がつかない部分も多かったので、実際の作品をみてこんな風になっていたのかと驚きました」とコメントしている。そして永瀬さんが、圭太たち幼なじみ3人を追い詰める県警の刑事・畠山努を演じる。突如、姿を消した元受刑者・小御坂睦夫の後を追い、圭太たちの住む猪狩島に訪れるが、3人の挙動に不信感を覚える。「座長の藤原竜也さん、松山ケンイチさんの作り出す暖かい雰囲気と神木隆之介さんを始め共演者・スタッフの皆さんの御心遣いで内容とは真逆のここち良い時間を過ごす事が出来ました」と撮影をふり返った永瀬さんは、「現代における様々な問題点が凝縮された本作品。参加させて頂き、感謝しています」と話している。『ノイズ』は2022年1月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ノイズ(2022) 2022年1月28日より全国にて公開©筒井哲也/集英社©2022映画「ノイズ」製作委員会
2021年09月23日黒木華・柄本佑がW主演を務める『先生、私の隣に座っていただけませんか?』より、本編映像が解禁となった。黒木華と柄本佑が結婚5年目の漫画家夫婦を演じ、夫の不倫をモチーフにした新作漫画を描く妻とそれを読む夫の心理的な攻防が描かれる本作。今回解禁となったのは、こっそり妻の新作漫画を盗み見してしまった柄本さん演じる夫が妻の不倫を疑い自動車教習所で大パニックとなる本編映像。動揺した俊夫が、血相を変えて妻・佐和子が通う自動車教習所に乗り込むシーンから始まる。佐和子の描いた漫画を読んで彼女の不倫を疑い、居ても立っても居られずに教習所に向かった俊夫は、急いで車を停めると一目散に教習所内のコースに駆け出し、佐和子が乗っている車を探して目を凝らす。遠くの車を確認するため、咄嗟にスマホのカメラのズーム機能を使う描写も絶妙にリアルだ。そうして、ようやく妻を発見した俊夫だったが、我に返り、慌ててのぼり旗の陰に身を潜める。次の瞬間、妻と一緒に車から出てきたのは、ついさっきまで自分が盗み見していた妻の漫画に登場する教習所の若い先生と瓜二つの男だった…。まるで漫画の展開が現実のもののように感じられるほど仲睦まじい2人を見て、俊夫は愕然と膝から崩れ落ちる。右往左往する俊夫の姿はコミカルで、自分も不倫をしている身でありながらパニック状態に陥るどこか憎めない俊夫という人間味溢れるキャラクターをよく表している。ハラハラドキドキ、笑いと恐怖が見事なバランスで共存する夫婦の心理戦にぜひ注目してほしい。『先生、私の隣に座っていただけませんか?』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:先生、私の隣に座っていただけませんか? 2021年9月10日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C)2021「先生、私の隣に座っていただけませんか?」製作委員会
2021年09月13日映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(9月10日公開)の公開記念舞台挨拶が11日に都内で行われ、黒木華、柄本佑、金子大地、奈緒、風吹ジュン、堀江貴大監督が登場した。同作はTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2018 準グランプリ受賞作品で、脚本・監督は堀江貴大が務める。少女漫画家・佐和子(黒木)の新作漫画のタイトルは「先生、私の隣に座っていただけませんか?」それは、結婚5年目になる佐和子の夫・俊夫(柄本)と編集者・千佳との不倫現場をリアルに描いたものだった。さらに物語は、佐和子と自動車教習所の先生との淡い恋へ急展開。完全な創作か妄想か、それとも夫の不貞に対する佐和子流の復讐なのか、恐怖と嫉妬に震える俊夫は、やがて現実と漫画の境界が曖昧になっていく。黒木は、柄本と結婚5年目の夫婦を演じたが「違和感なく(柄本の)そばにいることができたと思います。『いるな』と思いながら、互いを変に意識せずにいられた」と語り、柄本も「僕も同じ印象で、すんなり夫婦の感じを出せたなと思います。役柄の話とかはほとんどせず、漫画の話とか世間話をする方がお芝居につながっていたのかも」と自然体のままで夫婦でいられたと振り返る。柄本が演じる俊夫は、佐和子の担当編集の千佳(奈緒)と不倫をしており、観客に嫌われそうな役どころなのだが、どこか不思議な憎めなさを醸し出している。柄本は「とにかく、俊夫が100%よくないんです。こんな事態を起こしてるから。でも、監督と最初に話をして、ただの悪人じゃなく、観終わった方が『しょうがねぇヤツだな……』と人間的な方向に落とし込めたらと思っていました」と語る。それに対し堀江監督は「俊夫が悪いんですけど、断罪はしたくない。こんな愛すべきキャラになったのは、柄本さんが演じてくださったおかげ」と柄本を称えたが、柄本は「黒木さんのシルエットというか……ホントに何考えてるのかわかんないんです。なので、身を任せて黒木さんを見てれば、こちらが自然と不安になるし、汗がにじむんですね。引っ張っていただいたのは、黒木さんによる部分が大きいかなと思います」と感謝の気持ちを口にしていた。一方で、黒木は奈緒が演じる編集者・千佳のパーソナリティに言及。「あっけらかんとしてて『これは、俊夫さんが(千佳の元に)行ってしまうだろうなと思わせる説得力があった」と明かし、柄本も「撮影現場でも『結局、一番楽しんでるのは千佳じゃないか?』という話になった」と黒木の指摘に同意し「こんなに健康的に不倫する人いるんだ? 爽やかな不倫だなと思いました」と感嘆する。その千佳を演じた奈緒は当初、不倫相手の女性役と聞いて「どういう女の子なのかな?」と思ったそうだが「こんな不倫相手は見たことない! というくらい、違うベクトルで突っ走ってる子でした」と笑う。「(演じていて)すごく楽しかったですけど、楽しめたのは黒木さんと柄本さんに受け止めてもらえて自由にやれたからです。黒木さんとの対面シーンは、本当に佐和子先生が何を考えてるかわかんなくて、俊夫さんは冷や汗かもしれないけど、千佳としては担当編集者として嬉しくなる、ワクワクする感じで、お芝居してて楽しかったです」と振り返った。金子は自動車教習所の新谷を演じたが「本読みをして、監督に新谷のことを聞いたら『現実にいるかどうかわからない青年をやってくれ」と言われまして……。佐和子が漫画を描いているので『漫画から飛び出したような?』と聞いたら『いや、そうじゃない』と言われ、どういうことなんだろ…? と。でも、ギリギリまで監督が寄り添ってくださって演じられたかなと思います」と充実した表情を見せた。佐和子の母を演じた風吹は、撮影を振り返り「現場がなごやかで、合宿のようでした。柄本さんの人柄も大きかったと思うけど、畳のところにいると和やかでおうちにいるみたいでした。懐かしいです」と笑顔で振り返った。
2021年09月11日9月10日(金)に全国公開された、映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(堀江貴大監督)。「不倫」を題材に、黒木華さんと柄本佑さんが結婚5年目の漫画家夫婦を演じます。夫・俊夫(柄本さん)の不倫を見抜いた佐和子(黒木さん)の、驚きの行動と展開に目が離せない本作。佐和子を演じた黒木華さんにお話を伺いました。本当か嘘かわからないところが面白い——「復讐」なのか「愛」なのか、佐和子の行動にずっと振り回されました。現実と佐和子が描く漫画の世界が行き来するのが特徴的ですが、台本を読んだときの感想はいかがでしたか?黒木華さん(以下、黒木):ストーリーも、登場人物も魅力的で面白い作品だなと思いました。不倫が題材になっていますが、エンターテインメントとして楽しめる作品だと思ったのが最初の感想です。どんな映像になるか、あまりイメージできていませんでしたが、そこは撮影してからの楽しみだなと思って撮影に臨みました。——リアルな佐和子と漫画のキャラクターとしての佐和子の演じ分けは、何か意識されていましたか?黒木:いえ、区別することなく一人の「佐和子」という人間として演じました。現実に起こったことなのか佐和子が描く漫画の中の出来事なのか、わかりにくいほど面白くなると思いましたので。新谷さん(金子大地さん)といる時は感情を出したり、衣装もスカートをはいたり、揺れるピアスをつけたりと変化をつけましたが、別人というよりは、それも佐和子の持つ一面だと思って演じました。劇中より佐和子にアクセルを踏む勇気を与えたもの——漫画家夫婦ではありますが、俊夫は長いこと漫画を描けずにいるので、佐和子が一家の大黒柱的存在です。でも、免許を持っていない佐和子は「夫が運転する車の助手席に乗る」しかできないわけで。免許を取ることに、自由や自立を求める気持ちも感じました。黒木:そうだと思います。何かからの解放だったり、成長だったり。今まで家庭という小さいコミュニティーの中で過ごしてきた佐和子が、教習所に通いはじめてその世界を広げていく。小さな世界からの解放という部分もあるのではないかと感じました。——最初はアクセルすら踏めなかったのに……。そんな佐和子にアクセルを踏む勇気を与えたものはなんだったと思いますか?黒木:新谷さんの存在が大きいと思います。彼が理解者になり、背中を押してくれた。もちろん、自分自身でアクセルを踏まなきゃという気持ちや、何かから抜け出そうとあがく気持ちもあったと思います。そんな気持ちを抱えて踏み出せないでいる中で新谷さんという理解者がいてくれる。それは佐和子にとって心強いことだったと思います。劇中より共感はできないけれど、理解はできる——俊夫の不倫相手の千佳(奈緒さん)は、佐和子の担当編集者です。千佳の遠慮のない姿勢というか、仕事も好きな男性もただ欲しいものは手に入れたい!というパワーに圧倒されました。どこか爽快さすら感じる不倫相手でしたね。黒木:千佳って、すごく気持ちのいい役ですよね。佐和子と俊夫さんを引っ掻きまわして……夫婦が壊れる原因を作った人物ですが、あっけらかんとした明るさがあって。あの明るさは逆に怖い部分だと思います。佐和子が千佳さんをどう思っていたかはあまり描かれていませんが、編集者としての実力を認めている部分と、夫を奪われたという部分が半分ずつだったのではないかなと思っています。——作品に対して、共感できる部分はありましたか?黒木:共感できる部分と、共感できない部分の半々ですね。私は結婚していないので、同じ仕事をしているパートナーを仕事相手に取られるという状況がよくわかりませんが、そんな近いところで揉め事の種を撒くなんて、私にはちょっと考えられないことです。面倒なことになるのは明らかなのに。——たしかに。黒木:でも、魅力的な男性が目の前にいたら、仕事とは関係なく仲良くなりたいと思ったり、その延長線上で一線を超えてしまっても、仕方ないのかな……という千佳さん側の気持ちも理解できます。なので、半々です。劇中より私ならできないけれど…——佐和子のような復讐のやり方はどう思いますか?黒木:面倒臭いですよね(苦笑)。私は、自分の労力を使いたくないです。でも、いざ起こったら、自分がどうなるか想像できないです。ただ、佐和子には俊夫さんにもう一度漫画を描いてほしいという愛情もある。だからあんなに手のかかることができたのかなと思います。——俊夫との空気感もいいですよね。黒木:柄本さんとがっつり一緒にお芝居をするのは初めてでしたが、改めて素敵な役者さんだと思いました。どの役を演じても観る人を納得させられる役者さんですし、今作もそうだと思います。撮影中は、私が少し間を変えてもそれに合わせてどんどん芝居を変化させてくださるので、それが本当に楽しくて充実した撮影になりました。そんな柄本さんとだからこそ、あの夫婦の雰囲気が出せたと思います。劇中より忙しさの中で感じていた葛藤——新谷さんを演じた金子大地さんの印象はいかがでしたか?黒木:いろいろな作品に出続けている方なので勢いを感じました。フレッシュで、お芝居に対して実直で、こちらも新鮮な気持ちでいられましたね。——黒木さんは役者デビューしてから11年目です。異業種ですが、私もキャリアでは同じくらいの年数で。このごろ、停滞している気持ちになることがあって……。新しい挑戦が足りていないんじゃないか、とか。黒木さんにも何か中堅と言われる段階に入って感じる悩みはありますか?差し支えなければ伺いたいです。黒木:新鮮なものを出せているか、監督や皆さんが求めるものをちゃんと提供できているか……という自己点検の感覚は常に持つようにしています。20代後半でいろいろなお仕事をさせてもらえる機会が増え、忙しくなった時期がありました。その時は、おざなりでやっつけで仕事をしていないかという悩みがありました。——全力を尽くしたい自分と、準備が不十分でも限られた時間の中で打ち返さなきゃいけない葛藤はありますよね。黒木:中途半端なものは提供できないので、常にその時にできる100点満点を出せるようにしたいと思っています。でも、結果として100点ではないこともあるので、そういう時は悩みます。——気持ちにどう折り合いをつけますか?黒木:そうなってしまった時は、次回どうするか考えるしかできないですね。その積み重ねが大事なのかなと思います。エンタメの力を信じたい——コロナ禍で、いろんなことが変わりました。黒木さんも、お仕事に対する向き合い方に変化はありましたか?黒木:改めてお仕事があることがありがたいと思ったのと、この仕事が好きだなと実感しました。パンデミック直後は、スケジュールが空白になったりと、このまま仕事ができなくなったら私はどうしていけばいいのだろうと大きな不安を感じました。——さぞ不安だったと思います。黒木:はい。けれど、徐々に状況が戻ってきて。今作も昨年撮影したので、この大変な時代の中でも、作品を作ることができ、観てくださる人がいる。そのことにとても感謝した作品になりました。今、楽しむことに対してどこか罪悪感を抱いてしまう雰囲気もありますが、エンタメ作品は観る人にとって息抜きや癒しになると思うんです。私自身、映画や舞台に救われてきたのでエンターテインメントの力を信じたい。そのための一つのパーツに私がなれていたらいいなと思います。■作品情報『先生、私の隣に座っていただけませんか?』9月10日(金)より新宿ピカデリー他全国公開配給:ハピネットファントム・スタジオ©2021『先生、私の隣に座っていただけませんか?』製作委員会(スタイリスト:申谷弘美、ヘアメイク:新井克英)(取材・文:安次富陽子、撮影:西田優太)
2021年09月10日今回レビューする映画は、2021年9月10日(金)公開の映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』。物語は、黒木華さん演じる漫画家の佐和子がある日突然、「不倫」を題材に新作漫画を描くと言い出すところから動き出します。その新作漫画に描かれたのは、柄本佑さん演じる夫・俊夫と担当編集者・千佳とのリアルな不倫現場。不倫をしていた俊夫は、佐和子にバレたかもしれないと精神的に追い詰められます。さらに漫画の物語は、佐和子が自動車教習所の先生と恋へ発展。そんな物語に恐怖と嫉妬に震える俊夫は、やがて現実と漫画の境界があいまいになってしまいます。漫画家夫婦のウソとホンネが交錯するスリリングな心理戦が描かれた注目の作品。この映画を一足先に鑑賞した、マイナビウーマン読者アンバサダー「はたらくmuse」の2人に感想コメントをいただきました!■はたらくmuse×『先生、私の隣に座っていただけませんか?』レビュー宮本さえさん(サービス系販売職/29歳/@saetime_38)自信を持っておすすめできる傑作「面白い‼」見終わった後つい声に出してしまうほどの爽快感!ニヤニヤとヒヤヒヤが止まらない、新しい感覚の映画です。冒頭からどこか不穏な空気が漂う劇中に一瞬で引き込まれます。ラストは、「ハッピーエンドなの⁉それとも⁉」と、一瞬も目が離せないあっという間の2時間でした。言葉数の多くない佐和子のミステリアスな雰囲気漂う演技には脱帽です。気持ちよくだまされてしまいます。俊夫の行動にはクスッと笑えるシーンもあり、妻の不倫を疑う姿がなんともリアルでかわいらしくも思えてきちゃいます。見終わった後は「不倫映画」という最初のイメージはガラッと変わり、アクションムービーを見た後のような、どこかスカッとした爽快感に似たものがありました。「不倫は良くない……」と、改めて感じさせてくれます。夫婦で見ても、カップルで見ても面白い!2人の絆が深まる映画かもしれません。小野木沙也加さん(営業職/27歳/@say_aka68)佐和子に振り回されっぱなしの俊夫の表情にも目が離せない予告を見て、ずっと気になっていた映画でした。漫画家夫婦ならではの漫画を使った心理戦バトル、何度も言葉巧みに妄想と現実の世界にだまされながら、最後はどんでん返しでした……!佐和子が描く漫画を使った復讐ラブストーリーは、展開が読めずとにかく結末が気になりそわそわしながら見ていました!終始、佐和子に振り回されっぱなしの俊夫の表情にも注目です。不思議なもので、初めは俊夫に感情移入しているのですが、気づいたら佐和子を応援していて、最後の展開にはスカッとしている自分に驚きました!笑また、佐和子が描く新作漫画のタイトルで、本作のタイトルにもなっている『先生、私の隣に座っていただけませんか?』の意味は、最後まで見てようやく理解できました。コメディ×ミステリー×ホラー×サスペンスといったさまざまな要素がバランスよく組み合わさった今までの映画とはひと味違う作品。とても面白かったです!『先生、私の隣に座っていただけませんか?』出演:黒木華 柄本佑脚本・監督:堀江貴大劇中漫画:アラタアキ、 鳥飼茜製作:「先生、 私の隣に座っていただけませんか?」製作委員会製作幹事:カルチュア・エンタテインメント制作プロダクション:C&Iエンタテインメント配給・宣伝:ファントム・フィルム
2021年09月10日来春上演予定の「劇団た組」主宰・加藤拓也最新作「もはやしずか」の出演者が発表された。康二と麻衣は、不妊治療を経て子どもを授かるが、出生前診断によって障がいを持っている可能性を示される。康二は、過去のとある経験から出産に反対するが、そのことを知らない麻衣は反対を押し切り、出産を決意。そして麻衣は康二へ離婚を申し込む。それから1年後、麻衣は康二の親を連れて、子どもを一目見て欲しいと康二を訪ねに来る。康二は会いたくないと拒否をするが…。本作は、現代の夫婦における問題をベースに、家族、そして自分自身の存在意義を問いかける。演劇から映像までボーダーレスに活動する加藤さんと、俳優・橋本淳がタッグを組む本作。今回の企画は、2018年、橋本さんが客演した「劇団た組」の公演後、加藤さんより「ふたたび演劇公演での再会を」とラブコールを受け、始動。劇団で発表する作品とはまた異なった形で、新たな作品に挑戦する。橋本さんをはじめ、加藤さんと橋本さんの熱烈なオファーを受け、黒木華が出演。また昨年、加藤作品 劇団た組「誰にも知られず死ぬ朝」で7年ぶりに舞台出演を果たした安達祐実。加藤さんが脚本・演出を担当したドラマ「きれいのくに」に出演した平原テツ。ほかにも、藤谷理子、天野はな、上田遥が出演することが分かった。<キャスト・演出家コメント>▼加藤拓也自分の劇団で一作品やってから、橋本さんとまたやりたいですねと常日頃から約束していて、一旦ドラマと去年のイレギュラーで実現した演劇を無視しますと、劇団公演から4年経ってようやく約束が実現しました。今のところ劇団の時より良い感じになってしまうんじゃないかという空気が界隈に漂い始めており、私も劇団でこんな風に書けたら良かったのに、とそういう気持ちで日々寝たり起きたりしています。▼橋本淳加藤拓也氏と組むのは何度目だろうか。毎度濃厚な時間と期間を過ごさせてくれる彼の作品に、また参加出来ることを幸せに思います。しかし参加する度に自分の寿命が削れていく。。それくらいのものを出し切る覚悟がないと、加藤作品とは対峙が出来ない。険しい道のりでしょうが、強力で強靭で信頼厚い共演者の皆様と共に、乗りこなしたいと思います。混沌を、是非ご期待ください。▼黒木華橋本淳こと、あっちゃんとは舞台「飛龍伝」で出会い、「書く女」で共演した際も素敵なお芝居をされる方だなと思っていました。そんなあっちゃんと、がっつりお芝居を、しかも、加藤拓也さんの演出でできるなんて、と今から胸が高鳴ります。橋本さんの胸をお借りしつつ、加藤さんの世界を味わい尽くせたらと思います。▼安達祐実命に直面する。それは、喜ばしいこともあるし、恐ろしいこともある。都合良く扱ってはいけないけど、逃げたくなることもある。ほんの一瞬を掴みそこねた、その重大さに愕然とする。後悔と悲しみで重苦しく澱んだ心と、どう向き合うべきなのか。加藤拓也さんの舞台は、今回で2度目になります。今から楽しみにしています。▼平原テツそれぞれの人物にその人なりの正義があり、どちらが正しいのか何が正解なのか分からなくなって感情グチャグチャになります。本当に凄い作品になると思います。これを素晴らしいキャストと演じられる事が本当に楽しみです。舞台「もはやしずか」は2022年4月、シアタートラムにて上演予定。(cinemacafe.net)
2021年09月06日黒木華・柄本佑がW主演を務める映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』から、黒木さん演じる主人公で人気漫画家の佐和子が、通い始めた自動車教習所の若い先生(金子大地)と急接近。甘い海辺デートのシーンを収めた本編映像が解禁となった。夫・俊夫(柄本佑)が自分の担当編集者(奈緒)と不倫をしていることを知ってしまった佐和子。ほどなくして、母(風吹ジュン)のケガをきっかけに東京を離れ、夫婦で佐和子の実家で暮らすようになる。運転免許を持っていなかった佐和子は、通い始めた自動車教習所で若くして先生を務める新谷と出会い、優しく熱心な指導、そしてたわいない会話を重ねていくことで徐々に親密になっていくのだが…。今回解禁となったのは、人気漫画家の佐和子(黒木さん)が自動車教習所で出会った新谷先生(金子さん)と海辺で仲睦まじくデートする様子を収めた本編映像。映像はキラキラと光る綺麗な水面がのぞく橋の上を、初心者マークを付けた1台の車がゆっくりと進んでいくシーンから始まる。楽し気な笑みを浮かべて運転する佐和子、そしてそれを助手席で見守る新谷、という微笑ましいカットがアラタアキの漫画で表現され、差し込まれる。普段はクールで感情が読みにくい佐和子だが、新谷の前では無邪気にはしゃいでいる。やがてふたりは手を繋ぎ寄り添いながら桟橋を渡り、佐和子がそっと新谷の肩に顔をもたれかかるカットで締めくくられる本映像。佐和子と新谷との危うい甘い恋模様を描いた、どこか儚げで美しいこのシーンは、果たして現実なのか?それとも佐和子の創作なのか?幻想的な夕焼けの時間と相まって、いっそうその境が曖昧に映し出されている。『先生、私の隣に座っていただけませんか?』は9月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:先生、私の隣に座っていただけませんか? 2021年9月10日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C)2021「先生、私の隣に座っていただけませんか?」製作委員会
2021年09月03日俳優の成田凌さんと黒木華さんが出演する朗読劇『湯布院奇行』が9月28日から「新国立劇場 中劇場」(東京都渋谷区)で上演されます。原作は『ボクたちはみんな大人になれなかった』で小説家デビューを果たした燃え殻さんで、演出を務めるのは、ロングランヒットとなった映画『花束みたいな恋をした』の土井裕泰(どい・のぶひろ)監督(57)。初の舞台演出に挑戦する土井さんにお話を伺いました。前後編。キラキラした世界の陰にいる…燃え殻さんにシンパシー——『湯布院奇行』の原作は燃え殻さんの書き下ろし小説です。なぜ土井さんが演出を手がけることになったのか経緯をお聞かせください。土井裕泰さん(以下、土井):今年の春頃、TBSの若いプロデューサーから「朗読劇をやることになったので読んでみてくれませんか」と、燃え殻さんの原作を渡されたのがきっかけです。実は、去年のステイホーム期間中に燃え殻さんの小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』を家でたまたま読み、シンパシーを感じるものがあったんです。なので、まず燃え殻さんの小説と聞いてとても興味が湧きました。いざ読んでみたら、僕らが普段やっているものとは全然違うテイストのもので、燃え殻さんがこれまで書いてきたエッセイや小説とも違う、ある種の幻想文学といった肌触りのものでした。自分自身はここ数年間、映画とドラマの世界を行ったり来たりしていて、もっと自分の可能性を広げたいという気持ちが強くなっていたところでもあったので、「舞台」という初めてのジャンルですが思い切って挑戦してみようと思いました。——燃え殻さんのどんな部分にシンパシーを感じたのですか?土井:燃え殻さんは年代としては10歳ほど下なのですが、放送業界で働いている同志というか、ある意味キラキラした世界を裏側から見つめている人間のリアルな感覚や、今自分がいる世界に対する違和感みたいなものを感じられるところですね。そして、僕が去年撮った『花束みたいな恋をした』という映画と、『ボクたちはみんな大人になれなかった』という小説は描こうとしている根っこの部分が近いとも思いました。——朗読劇『湯布院奇行』はどんな舞台になりそうでしょうか?土井:なかなか読み解くのが難しい原作で、現実から浮いたような幻想的な世界を描いているのですが、実はベースにあるのは現代人が無意識に抱えてしまっている悩みなんですよね。SNSを通じて常に誰かから監視されているような息苦しさというか、他者からの視線の中で自分というものを演じなければいけないような、今を生きる私たちが抱えているストレスと主人公である作家の「私」が抱えている鬱屈はリンクしているんです。燃え殻さんとお会いして、いろいろ話していく中で少しずつ原作にアプローチできているとは思いますが、それでもまだまだすべてを読み解けたとは思えない。ある意味、とても骨の折れる原作です(笑)成田凌と黒木華に期待すること——出演者の成田さんと黒木さんに期待していることは?土井:成田さんは数年前にご一緒したことがあるのですが、去年から今年にかけて映画を見にいくと、ものすごい確率で彼をスクリーンで見る機会が多くて、いま時代に求められている人なのだなあと思っていました。人間のグレイな部分を表現できることこそが彼が持つ現代性だし、持って生まれたアンニュイな雰囲気がこの作品にぴったり合うと思います。実は彼が演じる作家の「私」は、原作ではもっと年齢が上の設定なのですが、成田さん自身が持っている空気で成立すると思ったので、登場人物への年齢設定にはこだわらなくなりました。黒木さんはドラマ『重版出来!』や『凪のお暇』でご一緒しています。今回は実体があるようなないような役でしかも何役も演じ分けなければならない難しい役なので、この役は黒木さんにしかできないと思い、オファーしました。彼女も人間のいろいろな面を演じられる俳優だと信頼していますし、何より黒木さん自身が僕にとってはとてもミステリアスな存在なんです。観客の想像力に訴えるのが朗読劇の面白さ——稽古はこれからだそうですね。土井:そうです。朗読劇は俳優が発した声によって、観客が世界を想像していくものだと思うのですが、僕はずっと映像をやってきた人間なので、どうしても脚本を読むと人間が動き出してしまうんです。だからこそ、彼らの朗読という「声」がお客さんの想像力に訴えていく世界にどう変換していくのか楽しみです。劇場も新国立劇場の中劇場で、比較的大きな劇場なのですが、その空間をどう使っていくのか…それも大きな課題ですね。——最後にこの記事を読んでくれている人たちへのメッセージをお願いします。土井:燃え殻さんの紡ぎだした世界と、成田さん、黒木さん、そして歌唱で参加してくれるコムアイさんたちとの間でどんな化学反応が起きるのかを”目撃”しに、ぜひ劇場に足をお運びいただければと思っています。朗読劇『湯布院奇行』は9月28〜30日、「新国立劇場中劇場」で上演。チケットは7,500円(税込、全席指定)で発売中。■上演情報タイトル:朗読劇『湯布院奇行』公演日:2021年9月28日(火)19時、9月29日(水)14時/19時、9月30日(木)14時出演 :成田凌、黒木華歌唱:コムアイ原作 :燃え殻脚本 :佐藤佐吉演出 :土井裕泰Youtube特別企画:成田凌×燃え殻 特別対談其の壱 朗読劇「湯布院奇行」※後編は9月4日(土)正午公開です。(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子)
2021年09月03日黒木華×柄本佑がダブル主演を務める映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』。この度、黒木さん演じる主人公で人気漫画家の佐和子が、通い始めた自動車教習所で若い先生と淡い恋の発展を予感させる本編映像が解禁された。今回解禁となった映像では「まずは安全確認」と言われ、安全確認を行いハンドルを握るも緊張と恐怖心で体がこわばりアクセルを踏むことが出来ない佐和子(黒木華)に対し、新谷(金子大地)が「気持ちいいんですよ、スピードにのって走るのって、すごく気分がいいんです」と運転の楽しさを伝えるシーンから始まる。さらに、ハンドルに手を置くと「大丈夫です。危ないときは僕がちゃんと守りますから」と新谷が頼もしい言葉をかけると、佐和子の表情がやわらぎ、笑みがこぼれる。佐和子が深呼吸で息を整え、勇気を振り絞りアクセルを踏むが、少し進むとやはり恐怖心が出てしまう。思わず佐和子がブレーキに足を移そうとすると、新谷がそのまま自分の席のアクセルを踏み車はそのまま進み続ける。焦る佐和子だったが、少しずつ落ち着きを取り戻すとスピードにのって軽やかに進む運転に徐々に慣れていく。はじめのこわばった表情とは一転、不安を克服し弾けるような笑顔を見せ、横で見守る新谷も嬉しそうに笑う。優しく、でも熱心で力強い指導を見せる新谷の姿に思わず胸がときめく今回の映像。果たして佐和子と新谷は淡い恋へと発展していくのか?それともこれは漫画家・佐和子の“妄想”なのか?様々な想像を掻き立てる内容となっている。『先生、私の隣に座っていただけませんか?』は9月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:先生、私の隣に座っていただけませんか? 2021年9月10日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C)2021「先生、私の隣に座っていただけませんか?」製作委員会
2021年08月27日映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(9月10日公開)の完成披露試写会が25日に都内で行われ、黒木華、柄本佑、金子大地、奈緒、堀江貴大監督が登場した。同作はTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2018 準グランプリ受賞作品で、脚本・監督は堀江貴大が務める。少女漫画家・佐和子(黒木)の新作漫画のタイトルは「先生、私の隣に座っていただけませんか?」それは、結婚5年目になる佐和子の夫・俊夫(柄本)と編集者・千佳との不倫現場をリアルに描いたものだった。さらに物語は、佐和子と自動車教習所の先生との淡い恋へ急展開。完全な創作か妄想か、それとも夫の不貞に対する佐和子流の復讐なのか、恐怖と嫉妬に震える俊夫は、やがて現実と漫画の境界が曖昧になっていく。夫の不倫を漫画にする漫画家・佐和子を演じた黒木は「ストーリーが面白くて、登場人物全員が魅力的。読んでいてゾクっとしましたし、脚本を読んだ時に漫画と現実の行き来をどうやって映像化するのかも気になった」と作品に惚れ込んだ様子。佐和子の夫で漫画家・俊夫役の柄本は「不倫している俊夫が100%悪いし、不倫にも向いてない男。ただ鑑賞後には、俊夫の親しみのある人間的なところに触れられたらいいと思ったし、不倫に向いてない馬鹿正直な俊夫を表せれば監督の思い描く俊夫像に近づけると思った」と役柄を紹介した。妻役を演じた黒木は「俊夫さんが右往左往してるところがチャーミングで可愛い」と反応し、柄本は「憎めないでしょ?」とニヤリ。「この作品は、爽快快活健康的不倫ムービーです。不倫を題材にしてここまで気持ちのいい作品はあまりない。本来ならばドロドロ要素が沢山あるはずなのに、そこを突き詰めずに別の視点に振るのが面白い」とオリジナルなストーリーに太鼓判を押していた。佐和子と出会う運転教習所指導官役の金子は「教習所の先生なので、ガチガチの佐和子さんを優しくリードする役柄です。でも撮影では逆で、ガチガチに緊張する僕を黒木さんが優しくほぐすような雰囲気を作ってくれました。黒木さんのことを『先生!』と呼びたいくらい」と感謝。それに黒木は「緊張しているような雰囲気はなかった」と驚くと、金子は「このコメントすら優しい!」と黒木の気遣いに嬉しそうだった。また俊夫の不倫相手で佐和子の担当編集者・千佳役の奈緒は「台本を読み終わったときに『面白い!』と叫んだくらい面白い」と評した。そんな“爽快快活健康的不倫ムービー”にちなんで、この夏に経験した爽快体験について聞かれると、黒木は現在上演中の舞台『ウェンディ&ピーターパン』での経験を挙げ、「空を飛んで爽快。10数メートル飛んでいるので、普段見られない景色が見られる。高いところが好きみたい」と語った。
2021年08月26日9月10日公開の映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』にて結婚5年目で関係がゆらぐ夫婦を演じ、サスペンス展開に夫婦の空気感を吹き込んだふたり。役者として考える、人間ドラマにおける恋愛とは。夫婦を演じた二人が語る、恋愛・夫婦・結婚の話。黒木華さんと柄本佑さんが映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』で演じているのは、結婚5年目を迎えた漫画家の夫婦。これまで同じ作品に出演していたことはあるけれど、共演するのは意外にも初めてのこと。しかし、お互いにどこか親近感があったのだそう。柄本:黒木さんとは以前にうちの弟が共演していたのもあって勝手に親近感を抱いていて、今回の夫婦役は、すーっと入っていけるような気がしていたんですよね。そしたら想像以上に、すんなりなんの違和感もなく入っていけて。黒木:嬉しいです。私もです。柄本さんは最初からとても優しい方で、どっしりと、そして常にフラットに構えてくださり、待ち時間も気負わず、お互いにいい距離感でいられました。ほんわかしたやりとりに、仲の良さが窺えるが、作中の夫婦を取りまく状況はかなり深刻。柄本さん扮する俊夫は、あろうことか黒木さん扮する佐和子の担当編集者と浮気をしている。そんななか、佐和子が不倫をテーマに新しい漫画を描き始め、その設定が自分たちに酷似しているため、俊夫は浮気がバレたのではと疑心暗鬼に。そしてついに漫画の中に、佐和子の浮気相手(!?)が登場し…。柄本:俊夫さんの立場で見ていると、佐和子さんの言動がいちいち「こうくるか!」ってことばかりで。核心は突かれないのに、気づいたらコーナーにまで追い込まれていたような感覚がありました。黒木:フフフ…(笑)。柄本:ずっと何も聞かず何も言わず、意味深な行動をとってきた佐和子さんが、いよいよ「俊夫くんは本当に不倫してるの?」って核心に迫る場面があるじゃないですか。あの時の黒木さんの言い方があまりにもまっすぐで、こんなにストレートに来るのかぁって。餌で誘導されて、上からパタッて籠が落とされたみたいな(笑)。黒木:そこまで計算してたわけではないですが、何気ない感じで聞くほうが辛いだろうなと思って。その後の二人のやり取りで、俊夫さんが佐和子に即答するシーン、私、あの時驚いたし、何だかすごく傷ついたんですよね。あんなに何の逡巡もなくすぐに嘘をつくんだっていうことがショックで…。柄本:長いシーンだったのもあって、やってるうちに自然とああなったんです。でも俊夫の見え方として、極力愚かしいほうがいいので流れとしてはよかったのかなと。黒木:そうですね。柄本:冷静に見ると、どう考えても不倫に向かない男なんですよね。なんか流れでうっかり不倫しちゃったけど、根本的に嘘をつけない正直者というか。だからどう見ても俊夫が悪いんだけど、観終わった後に、憎めない奴だなってところに落とし込めたらいいなって。黒木:私は、俊夫さんの想像の中の佐和子なのかリアルな佐和子なのか、観てる方がどっち?となるような微妙な振れ幅について監督とよく話していました。佐和子自身の気持ちの揺れも表に出すぎないよう気をつけました。柄本:黒木さんがそのゾーンに入れば入るほど、俊夫としてはドキドキで…。佐和子の言動いっこいっこに驚いちゃうっていう(笑)。黒木:めっちゃ汗かいてましたね。柄本:じつはこの夫婦って、コトが始まる前の、世話(日常の些細なやりとり)な部分ってあまり描かれていないんですよね。ただ、佐和子さんの行動原理の中に夫婦を意識したものがあって、そこでふたりの普段の関係性みたいなものが見えてくるのがおもしろくて。黒木:確かに。ふたりで佐和子の実家に帰ってくる場面で、亀の水槽を俊夫さんが持っているんですが、現場でそれを佐和子が手伝うか手伝わないかって話になって。結果的に手伝わないんですが、「持てるよね?」と言葉を交わさなくてもいい夫婦の距離感が、そこに見えたりするのはおもしろいですよね。作中の夫婦関係は危険水域だけど、恋愛関係、そして結婚生活をうまく続けていくには、どうしたらいいと思いますか?そして恋愛がもたらしてくれるものとは何だと思いますか?黒木:これは恋愛に限らずだと思いますが、お互いに思っていることを素直に伝え合い、会話をするということが一番大事だと思います。あと、相手の言葉をいったんきちんと受け止めるってことですかね。柄本:ウチで言ったら…無理しないっていうことかなぁ。それでも生活を共にするとお互いに無理しちゃう部分は出てくる。でもだからこそ、そこを意識しておくってことが大事なのかなって。黒木:恋愛すると、私は相手のことをよく考えるようになるので、いろんな経験値が上がっていくと思っていて、その経験が役者として役に立つことも多いです。あと、家族や友達とも違う相手と、考え方や趣味を共有したり、逆にこれが合わないなって知ったりすることもあって、単純に自分の世界が広がります。柄本:これは結婚してから思ったことだけど、結婚がもたらしてくれた自由っていうのはあったかなって。付き合ってる時は、お互いに「一緒にいなきゃ」みたいな意識が強かった気がするんだけど、結婚してからは、それぞれ別々に飲みに行くことが増えて、感覚的に自由になった気がしてて。ウチだけのことかもしれないけれど、それは結構意外だったかも。黒木:いいですね。柄本:なんかね、結婚生活楽しいよ。安心感がちょっと違う。自分を一番よく理解してくれる仲間みたいな存在ができた感じ。黒木:素敵ですね。羨ましいです。そんなおふたりに、役者として恋愛作品に取り組む時の想いも伺ってみる。柄本:恋愛ものっていう恋愛もの、そんなやってきてないから…。黒木:私の場合、自分の役割として、観てくださる方が投影しやすいようにということは意識しているかもしれません。あとは、監督、カメラマンさんにおまかせするのみです。柄本:わかる、そこ大事!俺も頑張るけど限界あるぜ。照明とか角度重要だぞ!何卒、よろしくお願いいたします、と(笑)。『先生、私の隣に座っていただけませんか?』2018年にTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILMで準グランプリ受賞の、新進気鋭の映画作家・堀江貴大さんによるオリジナル作品。夫の不倫から始まった漫画家夫婦のヒリヒリするような心理戦は、サスペンス的なおもしろさも。9月10日よりロードショー。えもと・たすく東京都出身。11/3公開の映画『川っぺりムコリッタ』、来年公開予定の映画『真夜中乙女戦争』など、今後も出演作が相次ぐ。くろき・はる1990年3月14日生まれ。大阪府出身。9/5まで、舞台『ウェンディ&ピーターパン』に出演中。9/28~30に朗読劇『湯布院奇行』への出演も控える。黒木さん・ドレス¥86,900ブーツ¥126,500(共にSacai TEL:03・6418・5977)Tough Ear Cuff¥152,900Attack Ring¥218,900Attack Ring¥272,800Noise Ring¥269,500(以上RIEFE JEWELLERY/リーフェ ジュエリー TEL:03・6820・0889)柄本さん・シャツ¥18,700(サウス2ウエスト8 TEL:011・280・7577)モックネックニット¥20,900(ニードルズ/ネペンテス TEL:03・3400・7227)パンツ¥30,800シューズ¥30,800(共にエンジニアドガーメンツ TEL:03・6419・1798)※『anan』2021年8月25日号より。写真・田邊 剛スタイリスト・申谷弘美(黒木さん)林 道雄(柄本さん)ヘア&メイク・新井克英(黒木さん)星野加奈子(柄本さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年08月23日名作『ピーターパン』の小説版をウェンディの視点から翻案。『ウェンディ&ピーターパン』として上演された舞台は、目の肥えたロンドンの観客たちを魅了した。そしてついに日本版の上演が決定。ロンドン版同様、演出をジョナサン・マンビィが担う。そこでタイトルロールのウェンディを演じる、黒木華に話を訊いた。演出のマンビィとの舞台づくりは、16年の『るつぼ』で経験済みの黒木。当時を振り返る口調は、マンビィへの厚い信頼に溢れている。「すごく丁寧で、役者それぞれのいいところを見つけて、引き出してくれる。物語が広がっていく感じが、とても楽しくて。当時からまた一緒にやりたいですねと話していたので、ジョナサンにとってとても大事なこの作品で、再びご一緒出来ることが本当に嬉しいです」黒木演じるウェンディが、ダーリング家の長女であることは原作と変わりない。しかしその描かれ方は大きく異なる。「稽古をしている中でウェンディは、家族に大きな影響を与える存在だと感じています。壊れかけた家族を自分がなんとかしないといけないと思っている。ネバーランドに行き、その問題をどう打開していくのか。それがこのウェンディを演じる上でのテーマだと思っています」そんなウェンディにとってピーターパンとは、どういった存在なのだろうか。「ウェンディの想像の中の登場人物なのかなと思います。だからピーターは、ウェンディが理想とする、魅力的な男の子なのかなと。ロストボーイズたちに『お母さんになって』と言われた時に、『(私がお母さんなら)あなたはお父さんになってくれるでしょ?』と駆け引きしたり。そのやり取りがすごくかわいらしく、面白いなと思いました」作家のエラ・ヒクソンが本作を書き上げたのは28歳の時。そんな若い視点が、この古典とも言える名作に、新たな疑問を投げかけている。「女性の社会的な立場や成長に、作家のエラさんが注目されているのを感じます。ある男の子が恋に落ちる瞬間、相手の女の子がアイロンがけをしている姿が目に浮かぶ、というシーンがあるのですが、そのことに疑問を持たない方もいるわけですよね。女性がアイロンがけをするものだと。またウェンディのお母さんは、母親であると同時に、自分が社会の中でどう生きていくか模索する姿が描かれています。そういったところがこれまでの『ピーターパン』にはない、興味深い点だと思います」取材・文:野上瑠美子
2021年08月16日