長澤まさみ&内村光良インタビュー 思わず“ダメ男”に惚れるワケ
それもそのはず、「子どもの頃からウッチャンナンチャンが好きでした。監督の番組は全部好きで、さっきも話してたんですよね?」と横を見やる長澤さん。「かなりコアな番組から見ててくれたみたいで、『特ホウ王国』とか『炎のチャレンジャー』とか(笑)」と互いにファン宣言をし合い、照れ笑いを浮かべる。
この何とも言えないナチュラルな空気感は、そのまま劇中にも流れている。甲本と同棲生活を送る久美を演じる長澤さんの表情は、ふと演技であることを忘れさせるほどだ。中でも劇中、甲本がある決断を下すのだが、そのシーンの長澤さんの演技は見事のひと言に尽きる。「あれは、まさみちゃんだからこその凄味です。男にとってあの言葉は“究極の救い”ですね」と、自身のキャスティングに大満足の内村監督。
芸人・甲本にとって…いや、世に生きる男子たちにとって、完璧な理想の女性を演じた長澤さん。一方で、小出さんが演じた甲本は、30歳を目前にしてもいまだ年収約90万円。なのにバイトもせず、コンパに参上しては後輩たちにおごり、借金を膨らませていくというダメダメ男子。女優である前に、女子として長澤さんはこの男をどんな風に見ていたのだろうか?
「まず仕事に行こうよ!って(笑)。