長澤まさみ&内村光良インタビュー 思わず“ダメ男”に惚れるワケ
でも、だらしないんだけど、そんな所が『もう!』って母性本能をくすぐられる人なんだと思います。はしたないとか、だらしないっていうよりも『もう!』っていう感じでした(笑)。そこは、きっと女子にしかない感情ですよね」(長澤さん)。
そんなダメ男・甲本に甲斐甲斐しく世話を焼き、見放さずに愛し続ける久美を、まさに「女神のよう。(僕の)理想なんですよ。でき過ぎてる(笑)」と自身の願望を投影させたキャラクターだと語る内村監督。
実際に演じた長澤さんも、「(現実には)居ないと思います…」と前置きしつつ、「女子は“自分は久美みたいにはなれない”って分かってはいると思うんです。でも、女子はみんな甲本に、あそこまでしてあげたいって気持ちはあると思います。
分からなくはないと。できるるかどうかは人それぞれだけど、みんな持ってる気持ちなんだとは思いました」。
そんな言葉が自然と出てくるあたり、やはり男子は女子に頭が上がらない…。本作では、そんなどうしようもない男子だからこそ、その不器用な“コンビ愛”に笑えて、泣けるわけだが、最後に男子代表として内村監督に、女子代表として長澤さんに、このなんとも不思議な絆をどんな風に見ていたのか聞いてみた。