2014年9月26日 12:56
【インタビュー】楳図かずお監督×片岡愛之助 異色のタッグが生み出した新たな「恐怖の定義」
どなたにしようかと考えているときに、(周囲に)「愛之助さんはいかがですか?」と提案されて、あ!それは面白いなと。想像してなかった分、(自身のイメージとの)違いが生まれ、役に幅が出来る。(愛之助さんは)なかなか明るい感じだし、僕自身を演じてもらう上で、あまり特殊なクセがあるのもよくないので…。
愛之助:先生、残念ながら世の中からは、この役は“独特”と思われています(苦笑)。先生はそう感じていないかもしれませんが、間違いなく独特です。僕も周りに『すごいね』と言われますし、『独特なところ行ったね』という会話が巷で繰り広げられています(笑)。
楳図:でもそれが面白い!観る人に『あの人か、そりゃそうだね』と思われるよりも、なりそうもないところに焦点を当てていくのが、もの作りの苦労であり、醍醐味です。
――では愛之助さんは、この“独特”なオファーをどのように受け止めたのか?
愛之助:僕らは先生の漫画で育った世代ですからね。
「え?まさか自分が…」と思いました。でも最初は、先生の半生を描く自伝のような映画と聞いて即、お断りしたんですよ。「無理ですよ!似てないでしょ!先生のように細くないし、全然違いますから」