これぞ内助の功!「マッサン」から『ドラキュラZERO』まで、夫を支える女たち
の息子・長政(松坂桃季)に対し、糸姫(高畑充希)が戦国の世を生きる妻らしく、時には叱り、時には励まし、自信を与えさせようとする姿が描かれている。
また先日、「東京ドラマアウォード2014」でグランプリほか3冠を獲得した「半沢直樹」では、仕事が忙しい半沢(堺雅人)に対し、いつもツンツンしている妻の花(上戸彩)が、バイトのお金で鞄を買ってプレゼントする健気な姿などが人気を博していた。
では、15世紀半ばにトランシルヴァニア地方を治め、人々から敬愛されていた君主のドラキュラ夫妻はどうだろうか。
エヴァンス演じるヴラドは、横暴なオスマン帝国の侵略から国や家族を守るため、手に入れた強大な力により苦悩することになるが、 “普通”の人間ではなくなってしまった夫を、妻・ミレナは理解し、支えようとする。
そんな良妻を演じたサラ・ガドンは、「ミレナはこの映画のモラルの基準となる存在ね。信条にも考えにも揺るぎがないの。彼女の主義が試されるたびに、俎上に乗り、戦うのよ」と語り、役柄の“内助の功”ぶりを分析する。
また、監督のゲイリー・ショアは「ヴラドが暗黒面に走ろうとするとき、ミレナは、自身の純粋な美徳と価値観を最後まで押し通し、決して道徳的に退廃はしないんだ」