2017年3月3日 19:30
【インタビュー】声優・三木眞一郎、“吹き替え”の魅力を語る!ロングインタビュー
それがダメだと思ってしまって、そう感じると、吹き替えが絶対に良いと思うんですよね。吹き替えは作品の中身に集中できると思いますよ。ただ声優として上手い人に限りますけどね(笑)」。
ここで言う“上手い人”とは、声の質などではない。「ちゃんと作品として世に送り出そうという思い」があり、「その声と芝居をもってして、その役から剥がれないでいられるか」ということだ。
「映像の仕事も、舞台の仕事も、声の仕事もなんですけど、全体で異物感が無ければ誰がやってもオーケーだと思います。全体の声の並びで、ある声が浮いて聞こえたらやっぱりよくないでしょうしね。特に映像の方が声の仕事をされる場合、本人の顔が浮かんできちゃうのが邪魔になることがありますよね。
その声を聞いていると、その人の顔がどっかに浮かんだりするじゃないですか。そうすると、このセリフはこの役者が言っているんじゃなくて、吹き替えている人のクセだなとなりかねないんですよね。作品を良くするためという前提はありますけど、異物感さえなければ、どなたがやられてもいいとは思いますよ。ハマっているなら素人がやったっていいわけですからね」。
■“吹き替え”たい作品は「ちょっと脱力して見られるハチャメチャな作品」