2017年7月20日 16:00
【インタビュー】寛一郎 映画の世界へ踏み出す覚悟 “佐藤浩市の息子”と言われ続けることは「慣れている」
大樹だけでなく、ほかの3人(大樹と共にふれあい交流会の委員を務める拓実、順、菜月)に関しても、気持ちがわかる部分はすごく多かったです。現代の若者が抱える悩みや葛藤が抽出され、描かれていると思います」。
大樹の魅力を「男らしさ」と語るように、大樹はほかの3人と比べても、力強くハッキリと思いを言葉にするタイプ。だからこそ「俺がお前らを甲子園に連れていく!」と口にした仲間への約束を果たせなかったことが、腕の怪我以上の心の傷となっている。
「僕自身、大樹に共感する部分は多いけれど、似ているかと言われると、彼にようには生きていないと思います。どちらかというと拓実の方が近いですかね。フワッと周りに合わせて生きているというか(笑)。ただ、似ていないからこそ、演じやすいところはあったと思います」。
現場に入る前に、最も心配していたのは、拓実(中島健人)、順(芳根京子)、菜月(石井杏奈)とどのように関係性を作っていくかという点。「どんなに僕が役について考えても、実際に会ってみないとわからない。どうコミュニケーションをとり、3人にはまっていけるのか?」と不安と共に現場に足を踏み入れたが、杞憂に終わった。