2017年9月27日 16:45
【インタビュー】松本潤 ずっと薫っていてほしかった――『ナラタージュ』に息づく葉山の存在
そのときに感じたのは、なんかこう…すごく重たい作品だなぁっということ。でも、重たさを感じたことはとてもいいことで、その重たさを指標に葉山を演じていました。それから社会科準備室で2人が話すシーンはクランクインすぐに撮影でしたが、社会科準備室のシーンは一番時間をかけたと思います。行定監督が丁寧に時間をかけてくれたことで、葉山はこういうテンションで喋るんだなとか徐々に彼を感じ取ることができた。その感覚も指標として大事にしました」。また、予告映像にもある浴室のシャワーシーンは意外にも「1回(テイク)でOKでした」と明かす。「シャワーヘッドがこんなふうに動いたらいいよね、水がこんなふうに飛んだらいいよねって、何度もどういう動きをするのかリハーサルをしてやってみたら、1回でOKでした」。泉のナレーションで物語が進んでいくこともあり、葉山の台詞は決して多くない。
台本には「……」も多く、行間を、空気感を、どう表現するのか「アプローチとして面白かった」と松本さん。
「セリフがそれほど多くないからこそ、ひとつひとつの言葉が立つ構造なんですよね。それは行定監督の創り出す世界観でもあって、本当に美しい世界で。