くらし情報『【インタビュー】リリー・フランキー×安藤サクラ 憤りと切なさと母性…そして社会に蔓延する「絆」』

【インタビュー】リリー・フランキー×安藤サクラ 憤りと切なさと母性…そして社会に蔓延する「絆」

そういう言葉にこそ、是枝さんが言いたいことがかくれていたりするんだけど、是枝さんの中で、そういうセリフらしいセリフを言わせる役者さんって決まってるんです。

――いかにも「いいことを言ってます!」という感じにならないように…。

リリー:『海よりもまだ深く』でも、希林さんが「幸せってのはね、何かを諦めないと手にできないもんなのよ」と言うけど、これは希林さんが言わないとわざとらしくなっちゃう。今回の映画でいうと「誰かが捨てたのを拾ったんです。捨てた人っていうのはほかにいるんじゃないですか?」というのは、すごくいいセリフ。是枝さんはこれをセリフに聞こえないで言える人にしか言わせないんです。

安藤:そこはあんまり深く考えずに言いましたね。なんていうか「言おう!」と思って言ったというか。
よく「セリフを咀嚼して、自分のものにして」とか言うじゃないですか?私はそういうの一切ないんです。噛んで、一度飲み込んで出すとかじゃなく。

リリー:そういう人だからこそ、あのセリフが自然に聞こえるんだと思います。

(text:Naoki Kurozu/photo:You Ishii)

■関連作品:
万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開
© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.