“電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する”というシンプルな設定ながら予測不可能な展開で話題を呼び、第91回アカデミー賞外国語映画賞デンマーク代表にも選出された『THE GUILTY/ギルティ』。早くも映画界を席巻中の本作は、映画好きなら必ず一度は耳にしたことがある「サンダンス映画祭」で多くの観客を魅了し、見事、観客賞に選ばれた。本作をはじめ、その歴代受賞作品はいずれも、いま大活躍中の気鋭監督の傑作ばかりだ。
世界三大映画祭(カンヌ、ヴェネチア、ベルリン)や東京国際映画祭など、大小全て数えればキリがないほど世界には数多くの映画祭が存在する。ホラーやSFに強い、アニメーションに特化など、それぞれに特徴があり、世界中から各コンセプトに沿った映画作品が集まるのが映画祭の面白いところ。
中でもアメリカ・ユタ州で毎年1月中旬に開かれるサンダンス映画祭は、1978年より続く、世界中の新人監督がこぞって参加する独立系映画を対象にした映画祭。あのクエンティン・タランティーノやジム・ジャームッシュを一躍有名にした実績があり、世界中の映画会社が注目している。
審査員が決定する「グランプリ」のほかに、オーディエンス投票によって決められる「観客賞」