2019年3月29日 14:00
第1回: 舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」メルボルン鑑賞レポ “Can you keep the secrets?”
は、全て映画化されている。最終章のラストシーンでは、ハリーが父親となった姿で登場。“あれ”から19年後の世界が描かれ、これで完結と思われていたが、2016年7月31日に、シリーズの正式な後日談を描いた第8巻「ハリー・ポッターと呪いの子」が発売され話題を集めた。
そしてそれが小説ではなく、舞台脚本の書籍化ということも注目された理由のひとつだった。新しい章の幕開けを知ったこともさることながら、初めての公式な演劇版ハリー・ポッターが誕生すると知ったファンの興奮はいったいどれほどのものだっただろう。
物語は、原作者J.K.ローリング、舞台監督ジョン・ティファニー、脚本家ジャック・ソーンによるオリジナルストーリー。父となり魔法省の役人となったハリーが様々な葛藤を抱える様子を描きつつ、有名人の息子としてのプレッシャーに苦悩する次男アルバスとの関りを見つめていく。これはハリーの子どもたちの世代、いわば新世代の物語でもある。
ハリー、ハーマイオニー、ロン、そしてドラコらお馴染みの面々も加わって、新たな章が紡がれるのだ。
運命的な話だが、ティファニーは約20年前にエジンバラのカフェで物語を書いていたローリングを覚えていて、言葉を交わしたこともあるという。