くらし情報『第1回: 舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」メルボルン鑑賞レポ “Can you keep the secrets?”』

2019年3月29日 14:00

第1回: 舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」メルボルン鑑賞レポ “Can you keep the secrets?”

それだけに、シリーズへの思い入れが強い。

「CGIで描くよりもエモーショナルな物語を心がけた。観客たちの“経験”に重きを置いたんだ。子どもたちが家でも真似できる演出もね」。

実は8巻発売のたった1日前、2016年7月30日にロンドンのウエストエンドはパレスシアターで舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」は初演されている。それが実質的な、物語のワールドプレミアだ。その日を迎えるまで、制作者や俳優陣はもちろん、マスコミ関係者には厳しい緘口令が敷かれた。全ては、作品に初めて触れる人の喜びや驚きを奪わないため。


実際のところ、約束を守るべき人は日々増え続けている。すでに脚本を読んだ人や舞台を観た人にも、“KEEP THE SECRET”という合言葉とともに秘密同盟の輪は広がり続け、J.K.ローリングもネットでその大切さを訴えている。

舞台監督のティファニーは、こう話す。「これはクリスマスプレゼントのようなもの。包みを開ける楽しみを誰かから奪ってはいけないんだ。物語をリスペクトし、守り、経験を台無しにしない。これをすべての人に守ってもらいたいね」。

その後、2018年4月にリリックシアターで上演されたニューヨーク公演でも、3都市目となるメルボルン公演でもその約束は同様だ。

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