「胸が苦しくなった」 蒼井優が明かす“いけちゃん”と“ぼく”をつなぐ心の会話
面白い試みをされるんだなと思って。その中でいけちゃんという大事な登場人物を私に任せてくださったってことは、すごい光栄なことだし嬉しいから、すぐにやりたい!と思いました」。
映画の脚本を読んだとき、何より蒼井さんの心を捉えたのは、西原さんの原作を活かした独特の言葉による表現だった。
「言葉が活字的だなと。西原さんの言葉から使われていたところがあったので、目で読んで楽しい言葉でした。『いまの子供たちが普段使わないんじゃないかな?』っていうような言葉も書かれていたので、みんなこれをどういう風にやるんだろうって、それも楽しみでした。子供たちが、面白い言葉をしゃべっていることが、この作品にとってすごく面白い引っかかりを作ってくれて、原作を読んだときに話もすごく面白いし、『いけちゃんとぼく』という世界って西原さんの書く絵と文字とストーリーという3つのどれが欠けてもいけないんだなって気がしました。これを実写化するときに、まず文字とビジュアルが消えてしまって、ストーリーしか残らない。
この2つを補うには、何に変換させるのかなと思っていたんですけど、きっと監督はそこの部分で、面白い言葉を子供たちにしゃべらせたのかなって気がして、すごく面白かったです」。