くらし情報『【ネタバレあり】『コンフィデンスマンJP』騙された人へ…キャスティング&映画のトリックについて脚本家・古沢良太に訊いてみた』

【ネタバレあり】『コンフィデンスマンJP』騙された人へ…キャスティング&映画のトリックについて脚本家・古沢良太に訊いてみた

根底からひっくり返すオチも多いので、繰り返し見たとき、「これはおかしいな」と思わせないよう気をつけるのはもちろん、「だまされたけど、爽快」という気持ちになってもらうことが大事でしたね。

――視聴者、そして観客との“駆け引き”ですね。

ファンの皆さんは(詐欺の協力者である)子猫ちゃんっていう感覚に近いですかね。見ているお客さんがどう見るか、どう考えるかは、詐欺の手口を考える上でのヒントになっていましたし、そういう意味では、一緒にコンゲームを作るのを手伝ってくれたというか(笑)。お客さんをだませれば、当然(劇中の)ターゲットもだませるわけですから。

※以下ネタバレあり

――ここからは、本作のネタバレについて、お話をうかがえればと思います。長澤さん演じるダー子は、香港マフィアの女帝であるラン・リウ(竹内結子さん)をターゲットに動き出す…というストーリーですが、実は2人がグルであり、別の目的を果たそうとしていた。「だまされまい」と映画本編を観ていたつもりでしたが、やはり、まんまとだまされました!

ラン・リウが味方だった、というオチは禁じ手に近いトリックではあるんですけど(笑)、それでも最後に、勝ち誇ったダー子とラン・リウが乾杯するシーンはとても活き活きしていて、見ていると許せてしまう。

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