くらし情報『自分らしく“生きる”とは? 性を切り口に人間の本質に迫る注目作』

自分らしく“生きる”とは? 性を切り口に人間の本質に迫る注目作

本作では性をむさぼる2人を、煽情的でも芸術的でもなく、あるがままリアルにそして生々しくスクリーンに活写している。

また賢治役を演じた柄本佑と、直子役の瀧内公美の愚直なほどまっすぐな“体当たり”の演技も印象的だ。

原作よりもいくぶんか若くなった主人公2人によってもたらされた、青春ムービーの軽やかさもまとう“セクシュアル終末ファンタジー”をどうぞご賞味あれ。

90歳、現役セックス・セラピストの人生レッスン!
『おしえて!ドクター・ルース』

そして多様性のこの時代に、自分らしく「生きる」とはどういうことなのか教えてくれるのが『おしえて!ドクター・ルース』(8月30日公開)。抜群の人気と博識を武器に、社会にまん延する偏見や差別と戦い続ける、米国で最も有名な90歳の現役セックス・セラピスト、ドクター・ルース・K・ウエストハイマーの半生をひも解くドキュメンタリーだ。

驚くほどエネルギッシュで波乱万丈な人生
ユダヤ系ドイツ人のルースは、10代半ばにホロコーストで家族を失い、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動。1度目の結婚の際パリへと渡り、心理学を学ぶため、帰国希望の夫と離婚してソルボンヌ大学へ。

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