ホアキン・フェニックス、“愛を求める”ジョーカーのように追求する俳優人生
体重を絞って臨んだ彼の演技も高く評価され、第69回ヴェネチア国際映画祭では“教祖”役のフィリップ・シーモア・ホフマンと男優賞を分け合い、アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされることになった。アンダーソン監督とはその後、『インヒアレント・ヴァイス』(’14)でも再タッグを組んでいる。
ニコール・キッドマンに愛されたかっただけなのに…『誘う女』(1995)
もしも現在なら、SNSで話題騒然となっていただろうイケメンぶりを見せる、“ホアキン・フェニックス”が世に知られることになったガス・ヴァン・サント監督作。“TVに映らなければ生きている意味がない”という自意識過剰で自己中心的な、お天気キャスターのスーザン・マレットに、ある目的のために利用される高校生のジェームズを演じた。とてつもない野心と腹黒さを持った大人の女性にセックスによって翻弄されていく、若きホアキンの熱演は必見。
ラッセル・クロウが憎くてたまらない皇帝に…
『グラディエーター』(2000)
古代ローマ帝国を舞台にしたリドリー・スコット監督による超大作。父である皇帝から信頼の厚い騎士マキシマス(ラッセル・クロウ)に激しい嫉妬の炎を燃やし、彼を陥れ、父を暗殺して皇帝の座についたコモドゥスを演じた。