ホアキン・フェニックス、“愛を求める”ジョーカーのように追求する俳優人生
ヴィラン的な役回りながら、どこか寂しげでセクシーなのがさらに罪深い。半裸で勇ましく剣を振るうシーンもあり、24キロも減量したというジョーカーとの体格差を比べてみてほしい。
兄への想いが重なる…
『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2005)
1950年代にプレスリーらと共に人気を博した伝説的カントリー・ミュージシャン、ジョニー・キャッシュを、同じくシンガーのジューン・カーターを演じたリース・ウィザースプーンとともに、歌もギターも吹き替えなしで演じ切った。父親との確執と、音楽を教えてくれた兄の死に責任と痛みを感じているジョニーの姿が、ついホアキンと重なってしまう。ゴールデン・グローブ賞に加えて、グラミー賞も受賞した。
警察一家の爪弾き者に…
『アンダーカヴァー』(2007)
『アド・アストラ』のジェームズ・グレイ監督とは『裏切り者』(’00)、本作『アンダーカヴァー』、『エヴァの告白』(’13)など4作品で組んでいる。マーク・ウォールバーグとともに製作総指揮にも名を連ね、マークが警察一家の優秀な兄、ホアキンがそんな兄にコンプレックスを抱えて夜の世界で働く弟を演じた。タイトルは「潜入捜査」