2019年10月25日 17:30
レトロおしゃれにアップデートされた“映える”政治コメディドラマ「ザ・ポリティシャン」の3つの挑戦
自分はどこに属するのかわからなかった」と語ったそうだ。役者とは本来どんな役柄も演じることができる職業でありながら、依然として多くの制約も伴う現状はある。その中で、テオはとても自然に一人の男子学生を演じ、本人にとってもそして業界にとっても大きな一歩を踏み出している。
3.異例のシーズン1配信開始直後にシーズン2撮影開始というスピード感
通常、Netflixオリジナル作品は、配信開始後のアメリカ国内外の視聴数次第で次シーズン制作が決まる。しかし「ザ・ポリティシャン」については例外だ。主演でありエグゼクティブプロデューサーでもあるベン・プラットはMTV Podcast Networkのインタビューで、ライアン・マーフィーから一番最初に本作の構想を聞かされた時、5シーズン構成で、2シーズン分の制作はすでに決まっていると聞かされたという。
9月27日に全世界配信後、29日からシーズン2の撮影を開始している。Amazonオリジナルドラマではこのような手法をよく取るがNetflixでは珍しい。
ヒットメーカーであるライアン・マーフィーの信頼と実績によるものかもしれないが、政治風刺劇であるならば時代性が非常に重要であるため、スピード感をもって制作しなければ一瞬で旧時代のものになってしまう。