2019年10月25日 17:30
レトロおしゃれにアップデートされた“映える”政治コメディドラマ「ザ・ポリティシャン」の3つの挑戦
ケネディ夫妻と言えば当時のアイコニック的な存在であり、今作もそのような大統領とファーストレディになろうとする二人にはぴったりである。ドラマを観終わったらついつい同じような服がないかネットで探したくなるほどに、主要人物のファッションは小物に至るまで“映える”クールさである。
2.ほかの作品にはないトランスジェンダー俳優の起用方法
ペイトンの参謀であり幼なじみであるジェームズ役を演じたテオ・ジャーメインは本作がメジャーデビューとなるトランスジェンダー俳優である。
彼の本作での役柄は今後のハリウッド作品の転機としても注目を浴びている。ジェームズに限らず本作に登場するキャラクターの性別および性的志向について説明的な表現はほとんど登場せず、ジェームズに関しても自然な描き方でヘテロセクシュアルの青年として登場する。
トランスジェンダー俳優がこのような役柄を演じることはこれまでほかにあまり例がない。Indiewireによると、テオはインタビューで「いつもオーディションに胸を高鳴らせていたが、制作側が欲しいのはまだホルモン治療をしていない、もしくはまだ上半身を手術してない誰かか、すごくセクシーでひげが生えている誰かだ。