【映画と仕事 vol.2】気になるあの映画の予告編、どうやってできてるの? 監督、宣伝チームの思いを90秒で形にする
そういう意味で、レイアウトやデザインも大きく変わったと思います。以前は、劇場などの大きなスクリーンで見ることを前提で作られていて、そうすると文字などが大きすぎるとちょっとバカっぽく見えちゃったものなんですけど(笑)、それがスマホで見るとちょうどいいサイズだったりするんです。
考えることが増えましたね。WEBやスマホサイズで見せる上で、どうするのが一番いいか? 特にWEBでしか使用しないプロモーション映像の場合、アップのカットを多めに入れるようになったり。
今後、新しい世代の人たちがどんどん出てきたら、私たちの世代が想像もつかないようなカッティングや編集をするようになると思います。
――スマホネイティブの世代が今後、増えていく中で「この映画、面白そうだな」と興味を持たせる予告編がさらに求められるようになりますね。
普段から映画を見る人は、黙っていても映画館に足を運んでくれるけど、そうじゃない人たちをも巻き込んでいかないといまの時代、「大ヒット」とはならないですよね。より広い層に興味を持ってもらうためのプロモーションが大事になってくると思います。
先ほどの予告編づくりの難しさの話と重なるんですが、予告編でターゲットの“間口”を狭めることはたやすいんですよ。