くらし情報『「椿の花咲く頃」ラブコメ×サスペンスに隠された心に沁みるメッセージ』

2020年8月4日 19:00

「椿の花咲く頃」ラブコメ×サスペンスに隠された心に沁みるメッセージ

そのひと言がずっと欲しかった…世知辛い時代に響くヨンシクの言葉
ドンベクはピルグの父親ジョンリョルと別れて以来、もう二度と恋愛するつもりはなかったはず。最初から頑なだった彼女の心を溶かしていったのは、ヨンシクが語りかける愛情に満ちた励ましの言葉の数々。「愛しています」という甘ったるさはなくとも、駅のベンチに並んで腰掛ける2人の姿に象徴されるような、受容し寄り添う言葉だった。

例えば第4話では、カッコよく生きたいのに自分はムリだと卑下するドンベクに、あなたは「誰よりも真面目で一生懸命」「誰よりも強くてすばらしい」「誰よりも立派です」と言うヨンシク。生まれて初めて褒められたドンベクは思わず涙が溢れ出るが、「忘れないように毎日でも言います」と涙をこらえながら付け加えるヨンシクと、「本気で好きになってしまったらどうしてくれるの」となおも強がるドンベクのシーンはこれ以上ないほどに愛おしい。また、第6話では、仮にもし自分が恋をするなら、“愛されて育ったフリ”をしながら過去を知らない人と爽やかな恋をしたいとドンベクがうそぶき、「だからあなたじゃダメなんです」とヨンシクを突き放す。

その日はドンベクの“誕生日”(実際に生まれた日ではなく、母に捨てられた日)。


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