くらし情報『グザヴィエ・ドラン、感性に語りかける作品で世界中を魅了』

2020年9月9日 17:00

グザヴィエ・ドラン、感性に語りかける作品で世界中を魅了

感性を刺激するスタイリッシュな映像表現も秀逸で、キャラクターの目の動きをじっと見つめるショット、対象に一直線にズームするカメラ、セリフを排し、劇的な音楽と走馬灯のように駆け巡る映像だけに特化した見せ場のシーンの演出など、感情ベースの映像作りが特色だ。鮮やかな中にも“手触り”を残した色彩感覚と質感も、味わい深い。

ドランの映画は、否応なしに観る者の感情を刺激し、激情を引きずり出す。批評家層はもちろん、多くの映画ファンに厚く支持されるゆえんだ。

監督業だけではないマルチな才能

また彼は、『マイ・マザー』から最新作の『マティアス&マキシム』まで、多くの監督作で出演も兼ねており、マルチな才能を持つ次世代型のクリエイター。端正な顔立ちに物憂げな眼差し、どこか舌足らずな発声など、役者としても観る者を引き付けるオーラにあふれている。

監督作以外だと、恐怖のピエロ、ペニーワイズの餌食になる青年に扮した『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(19)や、若手実力派ルーカス・ヘッジズと共演した『ある少年の告白』(18)など、精力的に活動。
ちなみに子役時代はレオナルド・ディカプリオに憧れていたそうで、彼に宛てたファンレターに着想を得た『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』(18)

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