2021年4月9日 17:30
スティーヴン・ユァン、アカデミー賞初ノミネート『ミナリ』までの道のり
成長途上のティーンエイジ・ヒーロー物かと思いきや、なんとR18+指定の完全大人向け。「ザ・ボーイズ」並に血しぶきが飛び、ユァンが声を務めるマーク=インビンシブルの“ヒーローであること”の恐怖や葛藤、試練に焦点が当てられる。J.K.シモンズ、サンドラ・オー、マーク・ハミルほか声優陣は豪華で、マギー役のローレン・コーハンら「ウォーキング・デッド」キャストも。全8話。
「子どもたちに成功する姿を見せてやりたい」
『ミナリ』(2020)
リー・アイザック・チョン監督が妻のいとこだった縁もあって、参加を決めたというユァン。主演とともに製作総指揮にも名を連ねている。韓国から移住したのが4歳ごろという彼は、まさに自分の親世代に当たるジェイコブを演じた。「プランB」がこれまでも取り組んできたような、家族の再生を描くリー監督の自伝的物語であり、誰もが共感できる夫婦や、孫と祖母の普遍的な物語ともなっている。
最初は西海岸で、ヒヨコの鑑別をしながら地道に働いて資金を貯めたジェイコブは、アーカンソーの高原に50エーカーもの土地を買う。映画冒頭で一家が目にする光景は、妻モニカ(ハン・イェリ)でなくとも「約束が違うじゃない!」