【インタビュー】ジョン・カビラ×宇垣美里、コロナ禍のアカデミー賞授賞式に“期待”「どんな魔法をかけてくれるか」
、主演男優賞と助演女優賞に『ミナリ』からスティーヴン・ユアン、ユン・ヨジョンがそれぞれノミネートされています。
カビラ:“多様性”といかに向き合い、包括していくかはアカデミー賞にとって長年の課題だったわけで、今回のノミネーションは1つの回答だと言えますね。監督賞に韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョン(『ミナリ』)が名を連ねているのも快挙。単純に優劣をつけるのは難しいですが、今年のアカデミー賞が“多様性の賛歌”になるのは、間違いないと思います。
宇垣:カビラさんがおっしゃる通り、多種多様な方々がノミネートされていますよね。特に俳優部門は、昨年受賞者が全員白人だったこともあり、これまでの反省をくんでいるのかなと。こういったアカデミー賞の選択は、とても前向きで素敵なことだなと思います。
映画館だからこそ“没入”できる!配信の利便性に勝る魅力
――近年のアカデミー賞は配信作品をどう扱うかが、大きな課題になっています。
映画を観る方法もまた“多様”になる時代、おふたりにとって理想の映画体験はどんなスタイルですか?
宇垣:コロナ禍で家から出られない状況が続きましたし、配信で映画を楽しむことができるのは、ありがたいことだと思います。