松本若菜、安田顕の恋人役に『ハザードランプ』第2弾キャスト発表
映画を観終わった後は、心にドーンと追突される感覚になるかもしれません。
クランクアップしてから何ヶ月も経った今でも、私の脳裏に音楽と映像とセリフが繰り返し流れているように、数日間は映像がビッシリと焼き付き、セリフが木霊し、そしてとある音楽が耳から離れなくなることでしょう。
忘れられない映画になってもらえたら嬉しいです。
中村中
『ハザードランプ』は「取り返したい」人たちの物語だと私は感じました。
10年程前、ミュージシャンの友人が、ほんの少し目を離していた隙に愛用している楽器を盗まれました。
未だ楽器は発見されず、友人はずっと気にかけていて、怒りと悲しみで疲れ果てています。
その喪失感は一生癒えないかも知れません。
脚本を読みながら、そんなことを思い出していました。
撮影は主に夜でした。
暗くて全貌の見えない若狭湾の波の音に、知らない街を訪れる肩身の狭さと、このまま帰りたくない心細さを煽られながら、私も取り返したいものがある人間を演じました。
取り返したい人、取り戻したい時間がある人に観て欲しいです。
阿部純子
オーディションを受けた時から、撮影が終わるまで、ずっと悩み続けた役でした。