【映画と仕事 vol.9 後編】給与、ユニオン、英語力…衣装スタッフとして活躍する日本人が明かすNYエンタメ業界のお仕事事情
とはいえ、いつも思うんですが、私自身、英語がすごくしゃべれているというわけではないんですよね。それでも自信を持って話すしかないんです。
相手と対等に交渉しないといけないことも多いし、脚本を読んで考えなくてはいけないことも多いです。相手にお願いする上で「伝え方」も大事で、日本的に遠回しに言ってもわかってくれないし、かといって直接的に言い過ぎても動かない(苦笑)。
また“最近の若い子”の話になってしまうんですが(笑)、日本でも「ゆとり」とか「さとり」とか言いますよね? こちらでも同じようなことはありますよ。「ミレニアル世代」という言い方をしますが「なんでこうなった…?」ということが時々、起きますよ。30分遅れてきて「先に朝食食べていい?」とか聞いてくる子とか…。
――それは日本人の感覚だから「え?」と思うのではなく、アメリカ人の感覚としても「おかしいだろ、それ!」と思うんですか?
少し年上の人と「こういうことがあったんだけど、私としては信じられないんですけど」という話をして「うん、同感だよ。
おかしいよね」と言われることは多々ありますから、アメリカ人の上の世代から見ても「それはおかしい」