くらし情報『新たな進化遂げるのか? 逆境に立つ香港映画のこれから』

2021年12月13日 18:45

新たな進化遂げるのか? 逆境に立つ香港映画のこれから

ツイ・ハークやピーター・チャン、チャウ・シンチーなど、活動の拠点を大陸に移した映画人も多く、巨大な中国市場を意識した時代劇大作や大味なアクション大作へとジャンルが偏り、香港映画の人気低迷に拍車がかかる。

久々の大ヒットとなったのが2002年の『インファナル・アフェア』だ。マフィアや警察を扱った作品は数多く作られてきたが、緻密な脚本と繊細な人間ドラマはそれまでの香港映画とは一線を画すものだった。本作は後にハリウッドで『ディパーテッド』(06)のタイトルでリメイクされ、マーティン・スコセッシ監督にアカデミー賞をもたらす。

長年ベテランの撮影現場で経験を積んだ監督のデビュー作がヒットした『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義』(12)のようなケースもあった。ちなみに本作のリョン・ロクマン監督は今年、香港の大スター、アニタ・ムイの伝記映画を監督し、現地で大ヒット公開中だ。日本で見られる日を待ちたい。

香港に残って撮り続けた監督たちもいる。
ジョニー・トーは『ザ・ミッション 非常の掟』(99)や『エグザイル/絆』(06)などで独自の香港ノワールの世界を築き、現在、日本公開中の『花椒(ホアジャオ)

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.