2022年3月8日 11:30
「国際女性デー」に観たい!『355』『あのこは貴族』ほか世代や境遇を越えて連帯する女性たち
これまでのスパイアクションといえば、『ミッション:インポッシブル』のイーサン・ハントや『007』シリーズのジェームズ・ボンド、『ボーン』シリーズのジェイソン・ボーンなど男性主人公たちがまず思い浮かぶが、今作にはジェシカの「世界には尊敬に値する女優がたくさんいる」という声かけでクールな女性キャストたちが集結。ジェシカやダイアンたちは果敢にスタントに挑んでいる。
劇中にはドレスで着飾るシーンがあるものの、ジェシカ演じるアメリカCIAのメイスは基本、身軽に動けるようなスタイルで、自然に銃を隠せるフレアスカートやダッシュしても簡単には脱げないストラップシューズで変装する。“色気”を任務に利用することはなく、同僚ニック(セバスチャン・スタン)と愛を交わすシーンはメイスの意思によるものだ。
元MI6の優秀なサイバー担当ハディージャにはルピタ、ドイツ版CIAとされるBNDの孤高のエージェント・マリーにダイアンを配するなど、ジェシカによるキャスティングがハマっている。また、ペネロペが演じたコロンビアのドクター・グラシエラは家庭を持ち、諜報員のトラウマをケアする心理学者というこれまでのスパイ映画にはいなかったキャラクター。