2022年3月8日 11:30
「国際女性デー」に観たい!『355』『あのこは貴族』ほか世代や境遇を越えて連帯する女性たち
自由意思はないものとされた当時の女性たちの痛みとともに、喜びの瞬間も描かれている。3人がトランプをして笑い合ったり、物語の重要な鍵となるオルフェウスの神話を読んで語り合ったり…。ソフィが刺繍をしている側でエロイーズやマリアンヌが料理をして、同じテーブルについている。ここには階級や立場など関係なく、お互いの身を案じ合う女性たちがいるだけだ。
また、劇中で「父の名前で私が描いた」とマリアンヌが語るように、彼女の名前は決して表に出ることはなく、多くの作品は父の栄誉となり、彼女は美術教師として人生を過ごしていく。だが、エロイーズの心身の解放には、マリアンヌがもたらしてくれた音楽や絵画といった芸術の存在があったはずなのだ。
DV、貧困…負の連鎖を断ち切ろうとする女性たち「メイドの手帖」
2021年10月に配信開始後、NetflixのグローバルTOP10・TVシリーズ(英語)部門に13週にわたりランクイン、全米映画俳優組合賞(SAGアワード)や全米脚本家組合賞など15のTV賞にノミネートされた「メイドの手帖」は、同じくNetflixリミテッドシリーズの「クイーンズ・ギャンビット」に次ぐ旋風を巻き起こしている。