2022年11月20日 12:40
【ネタバレあり】『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』7つの見どころ…マーベル最大の喪失を世界が受容する
たとえ、それらを観ていなくても1本の新作映画として十分に楽しむことができるはずだ。
※以下、本作とこれまでのMCU作品のネタバレにふれています。ご注意ください。
★オープニングのマーベルロゴから涙…シュリの悔いと悲しみ
「兄の病気を治させてほしい…」。シュリ(レティーシャ・ライト)がワカンダの神バースト(パンサーの女神)に祈る場面から幕を開ける本作。ワカンダのロイヤル・パープルに染まったチャドウィック追悼の特別版オープニングロゴから涙腺が決壊した方は多いだろう。ディズニープラスで配信中の『ブラックパンサー』も同様のロゴとなっている。
屈強なワカンダの守護者ブラックパンサー/ティ・チャラを襲ったのはヴィランではなく、不治の病だった。
超文明国ワカンダで、物心ついたときからヴィブラニウムによるテクノロジーとともに育ち、あらゆる課題を科学とテクノロジーで解決してきたシュリは、兄の延命のためにハート型の“ハーブ”を人工で作ろうとするが間に合わなかった。飲んだ者に超人的なパワーをもたらす自生のハーブは、前作でキルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)がすべて焼き払ってしまっていたためだ。
シュリはずっと科学とテクノロジーの力を信じてきたが、愛する兄の命だけは救えなかったことを激しく悔い、なかなか彼の死を受け入れることができない。