2023年2月7日 13:00
主人公が冒険の旅に出ていなかったら…『ストレンジ・ワールド』2本の未公開シーン公開
そのことをイェーガーに伝えるが、イェーガーには国を囲む険しい山を越える道を見つけるという最後の任務だけが頭にあり、父と息子の思いがすれ違っていく切ないストーリーが描かれる。
■父を亡くして~冒険の旅に出て帰ってこなかったイェーガー。冒険の時代から新しい時代へ…~
冒険に出たイェーガーが帰らず悲しむサーチャーだが、イェーガーの葬儀を機に国自体が変化していく。新しいパワーの源「パンド」を中心に、冒険の時代から、パンドを利用し文明を発展させる新しい時代の到来に言及しているシーンとなる。この時代の変化とともに、サーチャーが次第に前を向いて農夫として成長していく姿など、明るい未来が描かれていく。
■ドン・ホール監督が語るサーチャーの人物像
ドン・ホール監督はサーチャーの性格の成り立ちについて「サーチャーは、父親が冒険家としてあげた名声の影から脱け出して、自分の道を築き上げてきた。サーチャーは、史上最高の冒険家という父のレガシーと、家をいつも不在にしがちで好き勝手ばかりする放浪者と自分には思える父親とはまったく異なる道を歩むことで築いた自分自身のレガシーとの間に捉われている。彼は父親とは正反対の存在になろうと目指し、自分の家族に自分の根を下ろしているのです」