2023年6月23日 17:30
「夫婦が壊れるとき」脚本から丁寧に積み上げ、共感を得る「どうしてあんな人と…」への答え
改めて素晴らしい俳優さんだと思いました」と、感情移入できる陽子を見事に演じ切った稲森さんに称賛を贈る。
“完璧”な陽子が「そもそもどうして
あんな人と結婚したのか」
今作では吉沢悠が演じている不倫夫だが、そのクズっぷりは相変わらず。むしろ昂太は若々しい雰囲気で人懐こさがあるため、不誠実な言動とのギャップが際立ち、稲森さん演じる陽子には「とにかく幸せになってほしい」「報われるラストでありますように」といった応援の声がSNSに上がるほど。
「昂太は、本当にダメな夫ですよね。そうなると、どうして陽子のような完璧な女性が、昂太と結婚したのか、視聴者が気になるのではないかと思いました。言葉で多くを語らずとも愛される男と考えると、吉沢さんのようなそこにいるだけで癒してくれる男性でなければいけなかったと思います」と鹿目さん。確かに、周囲から同情されることを嫌い、医師となり、母となり、副院長となってからも、何事も全力で打ち込んできた陽子にとって昂太は癒しとなる存在だったはず。
その点では、日本オリジナルである「スピンオフストーリーでキャラクターの強化が出来たことも良かった」という。
スピンオフは「主人公に共感してもらうことを目的としているところが大きい」