ジブリからイーストウッド作品まで 昭和、平成、令和を駆け抜けた映画宣伝マンが回想 『もののけ姫』初日の衝撃の光景
に抜かれるまで日本の歴代興行収入1位の座を守り続けた。
『もののけ姫』が歴代興行収入の新記録を打ち立てたのが1997年ですが、半年後の同じ97年の年末に『タイタニック』が公開されて、配給収入160億円(興行収入277.7億円※リバイバル上映を含む)を記録して、あっという間に『もののけ姫』を抜いてしまうんです。その記録をさらに塗り替えたのが4年後の『千と千尋の神隠し』でした。
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『千と千尋の神隠し』(C) 2001 Studio Ghibli・NDDTM
2001年7月の公開でしたが、その時もスピルバーグの『A.I.』に『パール・ハーバー』、『劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』、『猿の惑星』リメイク版、と話題作がひしめき合っていて、「こんな強力なライバルたちと戦って、しかも『タイタニック』を超えなきゃいけないの?そりゃ無理でしょ」という感じでした。しかし、結果的には2回目の「世の中、想像を超えることが起こりうる」経験になりました。
その後、『ハウルの動く城』にも関わりましたが、通常であれば、映画が出来上がると我々が取材日をブッキングして、宮崎監督や鈴木さんにインタビューに出てきてもらうんですけど、『ハウル』では、宮崎監督も鈴木さんもあえて「表に出ないという形でやりたい」