【インタビュー】黒島結菜が明かす、難役への挑戦を可能にした「現場への信頼」
さすがだなあと思って。
――黒島さんも、柳楽さんも表情が、とても豊かで、良い意味ですごく漫画っぽかったですね。原作キャラクターのイメージそのものという感じでした。
監督が柳楽さんのことを“顔面芸術”って言っていました。私も堤さんの演出に応えられるよう、必死に取り組みました。――本作ではワンシーンがとても長い場面も多く、お2人のやりとりは本作の見どころですね。
一日の撮影が2シーンだけということもありましたね。特に拘置所の面会室とか裁判のシーンとか。
堤監督は今回、長いシーンを一連で撮っていらして、裁判のシーンなどは特に、最初から最後までやってみようという感じでした。やはりワンシーンを一連で撮れたのは、わかりやすく現場が進んでいくので有り難かったですね。
――裁判のシーンのあの臨場感というのは、皆さんの緊張感が反映されていたんですね。
そうですね。それと寄りのシーンがすごく多かったんです。こんなに寄るんだ、こんなにカメラ近かったこと今まであったかなというぐらい(笑)。どこを見たらいいんだろうと。
あと、臭いを嗅ぐシーンが多かったのですが、あらためて考えてしまうと意外と難しくて。