2012年10月6日 11:00
不動産アドバイザーに聞く。引っ越しビギナーの賢い部屋探し術
そんなときはどう考えればいいでしょうか。穂積さんはこう続けます。
「家賃が3万円、新築、渋谷駅から徒歩5分以内、高層階、バスとトイレは別、浴室乾燥機が付いている、おしゃれで……」と、引っ越しに慣れた人ならあり得ないと分かる条件でも、ビギナーさんは、「あるかも」と思うことが多いようです。
予算がふんだんにあるなら希望の条件通りの部屋を見つけることができるかもしれませんが、たいてい、そうは行きません。やはり決断は予算との勝負になり、「譲れない条件は何か」かつ「どこを妥協するか」が、部屋探しの最大にして最後のポイントです。
『間取りにはこだわるが、バストイレ別はあきらめよう』、『30㎡は確保したい。駅から遠くてもいいことにしよう』など、いい部屋に出会うためには、希望条件を自己コントロールできるかどうかが肝心です」
来るべき新生活のイメージをできるだけ具体的にふくらませ、その状態に近付くように行動を起こす。物件を複数見ながら現実としてのイメージをかためていき、あきらめないでねばることが賢い部屋探しのポイントです。
監修:穂積啓子氏
「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。