くらし情報『ソロシネマ宅配便 第5回 仲里依紗が魅せる2010年代最強のアイドル映画『時をかける少女』』

2020年4月24日 10:00

ソロシネマ宅配便 第5回 仲里依紗が魅せる2010年代最強のアイドル映画『時をかける少女』

と微笑む姿、雨の中駅前で傘をさして待つ涼太のもとに駆け寄り見せる照れた表情、もちろん重要なシーンで流す涙。なんなんだこれは…と圧倒されるレベルで仲里依紗演じる芳山あかりはひたすら暴力的にかわいい。

この映画では、日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いた女優であると同時に、「長い人生の内のほんの数年だけ切ないくらい煌めく瞬間を切り取る」アイドル的な魅力であふれている。古びたコタツに入り、向こう側に素足を出し涼太と語り合う場面は、こんな最高の時は絶対に長続きしないとすべての男の心を打つ、2010年代のアイドル映画を代表するワンシーンだと思う。

1985年単発ドラマでの南野陽子、1994年連続ドラマ版の内田有紀(妹役は安室奈美恵)、2002年のオムニバスドラマ企画のモーニング娘。安倍なつみと、その時代のトップアイドル登竜門的な『時をかける少女』ヒロイン役も、昭和の原田知世と並び称されるのは、平成の仲里依紗だけではないだろうか。

あれから10年。映画は儚く切ないラストシーンを迎えるが、2020年に仲里依紗のインスタをのぞけば、リアル世界で結婚した中尾明慶と笑い合う写真を見ることができる。
『時をかける少女』が、実際に10年間という時をかけて母親になった姿を確認して、まあ長く生きていたら色々あるけど、世の中も捨てたもんじゃねえなと思うわけである。

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