2014年10月10日 12:00
『放送禁止』の長江俊和監督「製作側が楽しんで作らないと、なかなか革命は起こせない」
『放送禁止』とは、そのタイトル通り、ある事情で放送禁止となったVTRを再編集し、放送するという設定のフェイク・ドキュメンタリーだ。2003年にフジテレビの深夜番組で放送されて以来、カルトな人気を呼び、今回、劇場版第3弾『放送禁止 洗脳 邪悪なる鉄のイメージ』が10月11日(土)より池袋シネマ・ロサにて公開される。
劇場版3作目の設定はこう。あることがきっかけで、強い洗脳を受けた主婦・江上志麻子が、幸せな過程を崩壊させてしまう。彼女を救おうと、心理セラピストの小田島霧花が脱洗脳を試み、志麻子の親友でビデオ・ジャーナリストの鷲巣みなみが、その過程に密着していく。
長江俊和監督には、『放送禁止』のこれまでのヒストリーと、5年ぶりとなる新作の見どころについて話を聞いた。
――元々、カルト深夜番組『放送禁止』は、どういうきっかけで生まれたのですか?
まず、フジテレビの2時間のバラエティー枠で、面白いことをやろうという話になって。昔、オーソン・ウェルズが、宇宙戦争を本当にあったことのように話して町がパニックになったようなことを、今風にやろうと思ったんです。
「お台場にUFOが襲来! 今、フジテレビが攻撃されています!」