くらし情報『ついにロールアウトされたMRJの実力とは? ANA・JALの導入路線は?--写真24枚』

2014年10月22日 13:00

ついにロールアウトされたMRJの実力とは? ANA・JALの導入路線は?--写真24枚

と語ったように、開発はまだ現在進行形なのだ。

設計上は理想通りに飛ぶことになっていても、実用できる旅客機として航空会社に引き渡されるまでには様々な問題や不具合が発生するものだ。中・大型機市場をエアバス社と2分するボーイング社でさえも最新鋭機787の開発途中に何度もトラブルが発生し、初飛行は予定より2年も遅れ、ロールアウトしてからも2年半近くかかった。

もし、MRJに何らかのトラブルが起き、それをカバーするために機械を追加搭載すれば、機体重量が増して燃費効率が想定を下回る。つまり、MRJの優位性を後退させるケースがないとも限らない。

さらに、販売後の継続したサービスをしっかりと確立しなければ、YS-11が初飛行からわずか10年で生産停止となり、事業自体も廃止となった過去の旅客機事業の二の舞になる可能性もある。ただ、この点についての意識は高いようで、ロールアウト式典後のインタビューで大宮会長は、航空機の"完成"を意味する型式証明の取得と同じくらい、販売後のサービス継続は重要な点だと語っている。

スケジュールに遅れが出ないのはもちろん大切だが、一方で日本人の利用者としては安全で、かつ世界に誇れる高性能な国産のジェット機を半永久的に利用できる方がうれしい。

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