くらし情報『ついにロールアウトされたMRJの実力とは? ANA・JALの導入路線は?--写真24枚』

2014年10月22日 13:00

ついにロールアウトされたMRJの実力とは? ANA・JALの導入路線は?--写真24枚

シートもスリムにし、乗客の居住空間を広げている。

○燃費は20%向上、騒音エリアは40%削減

2つ目は優れた燃費効率。MRJが搭載するエンジン「プラット・アンド・ホイットニーPW1200G」は従来の同型機に比べ約20%もの燃費向上が可能だ。エンブラエルが20年をめどに同じプラット・アンド・ホイットニー社のエンジンを搭載した機種をローンチする計画を発表しているが、MRJのエンジン性能の良質さは変わらない。

また、このエンジンは低騒音設計で、三菱航空機の資料によるとエンブラエルE170と比較した場合、騒音エリアを40%も縮小するという。環境への配慮が求められる旅客機開発において、より優位な性能といえる。

○安い運賃を提供しやすくする経済性

3つ目は、航空会社の経済性向上によって期待される価格設定だ。例えば2000年代半ばから、飛行機に乗ると燃油サーチャージを徴収されるようになったが、その背景にあるのは航空燃料の高騰だ。
しかし、燃費が向上すれば航空会社は運航コストを抑えられる。コストが抑えられれば安い運賃を提供できるなど、旅行者にもメリットがあるといえるのだ。

●YS-11から学ぶ、MRJがこれから乗り越えなければいけない課題
○幹線だけでなく、地方区間にも就航

そんな優れた日本の旅客機なら一度は乗ってみたいと思う人は多いはずだが、MRJは航続距離が最長で1,700km足らずと大阪と北海道を結ぶほどの区間でしか運航できず、海外の航空会社が購入しても乗る機会は限られる。

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