くらし情報『読む鉄道、観る鉄道 (64) 『鉄道員(ぽっぽや)』 - 高倉健が演じた「仕事の誇り」そして奇跡』

2015年1月12日 17:30

読む鉄道、観る鉄道 (64) 『鉄道員(ぽっぽや)』 - 高倉健が演じた「仕事の誇り」そして奇跡

読む鉄道、観る鉄道 (64) 『鉄道員(ぽっぽや)』 - 高倉健が演じた「仕事の誇り」そして奇跡
厳冬の寂しき終着駅。駅長は定年を迎え、職務に忠実なあまり家族を顧みなかったと嘆く。そんな男に優しい奇跡が訪れる。

『鉄道員(ぽっぽや)』は浅田次郎の短編小説を原作とし、降旗康男監督、高倉健主演で映画化。2014年の訃報に際し、高倉健の近年の代表作のひとつとして紹介された。仕事に一切の妥協なく、その反面、愛情の表現には不器用だ。そんな朴訥な駅長役は、「俳優・高倉健」の印象と重なる。地道に働く男の「誇り」をにじませた高倉健に、多くの男性が共感し、多くの女性が憧れた。


主題歌は本作のために作られた『鉄道員(TETSUDOIN)』。作詞は奥田民生、作曲は坂本龍一で、娘の坂本美雨が歌う。駅長の娘の役名が「雪子」で、歌手が「美雨」というところにちょっと縁を感じる。そして本作にはもうひとつのテーマ曲がある。本編で何度か流れる「テネシーワルツ」だ。アメリカの歌だが、日本では高倉健の妻だった江利チエミのヒット曲。これは高倉健の推薦だったという。

○妻と娘を失い、退職を控えた駅長の孤独と奇跡

北海道のローカル線、幌舞線の終着駅「幌舞」が物語の舞台。
駅長の佐藤乙松(高倉健)はもうすぐ定年を迎える。退職すれば、駅舎でもある官舎には住めない。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.