くらし情報『読む鉄道、観る鉄道 (64) 『鉄道員(ぽっぽや)』 - 高倉健が演じた「仕事の誇り」そして奇跡』

2015年1月12日 17:30

読む鉄道、観る鉄道 (64) 『鉄道員(ぽっぽや)』 - 高倉健が演じた「仕事の誇り」そして奇跡

乙松は日々の職務に忠実で、今後の身の振り方を決めていないように見える。娘を亡くし、妻とも死別。孤独な乙松の支えは「仕事の誇り」だった。それも定年で失ってしまう。

幌舞線の起点、美寄駅の駅長、杉浦仙次(小林稔侍)とその息子(吉岡秀隆)は、持病を持つ乙松の身を案じて再就職の手を尽くしていた。乙松と仙次は機関車運転士時代からの盟友であった。仙次は正月を祝い、乙松を説得しようと、お節の重を携えて幌舞駅を訪れる。幌舞駅には1日4本しか列車が来ない。
少しくらい飲もうと誘う仙次。乙松は「まだ仕事中だ」と制した。苦笑いしつつ、終列車までは酒のない宴であった。

その日、幌舞駅に小さな女の子が現れた。近所のお寺の娘が孫を連れて里帰りしたようだ。乙松は女の子に声をかけ、お寺へ送っていこうと言う。しかし目を離した隙に消えてしまった。駅には古い手作りの人形が残された。
しばらくして、小学生の姉が現れた。妹の忘れ物を取りに来たという。しかし彼女もまた人形を置いて行ってしまう。乙松はその人形に見覚えがあった。仙次が始発列車で帰り、再び乙松の孤独な勤務が始まる。その夜、駅に女子高生(広末涼子)が現れる。3人姉妹の長女だと思った乙松は、ようやく真実に気づく。

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