2015年1月30日 10:00
"2015年の顔"杉咲花、憑依型の役作り「そういう状態でいる方がすごく楽」
●役に入り込んで「1カ月ぐらい引きずることも」
昨年、日経トレンディが選ぶ"2015年の顔"に選ばれるなど、業界内外から熱い視線を浴びている女優・杉咲花。現在17歳の彼女は、志田未来に憧れて2011年4月に現在の事務所・研音に自ら応募し、2013年のドラマ『夜行観覧車』(TBS系)でのいじめられっ子役の熱演や、味の素「Cook Do」のCMでの食べっぷりなどで多くの人の記憶に刻まれることになる。
その杉咲が、1月31日から公開される映画『繕い裁つ人』に出演。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ中谷美紀演じる2代目の店主・市江の物語で、杉咲はその店を訪れる少女・ゆきを演じる。撮影が始まると、その役に入り込んでしまうという"憑依(ひょうい)型"の一面を持つ杉咲。デビューからこれまでを振り返ってもらい、注目が集まる中での心境、演技との向き合い方、女優としてのこれからを聞いた。
――まずは本作の感想をお聞かせください。
私は、三島(有紀子)監督の作品がすごく好きだったので、決まった時はすごくうれしかったです。
きっとステキなものができるんだろうなと思いながら撮影していたんですが、できあがった作品を観てその予想を上回ったというか。