2015年1月30日 10:00
"2015年の顔"杉咲花、憑依型の役作り「そういう状態でいる方がすごく楽」
良い意味で裏切られてしまったので、そんな作品に参加できたことがすごく幸せでした。
――"ゆき"という役柄について、ブログには「素朴でちょっと弱気」「でも優しい心を持った少女」と書いてありました。このイメージは監督と話し合いながら作り上げていったのでしょうか。
自分で感じたことです。台本を読んだ時に、ストレートにゆきの人物像が見えたというか。こういう子なんだろうなというのが分かりやすかったので、衣装合わせの時に初めて監督にお会いしたんですけど「お任せします」とおっしゃってくださって、細かいことは現場で話し合いました。
――細かい指示をする監督と比べていかがですか。
「好きにやってください」って言われた時ほどプレッシャーを感じるものはないなと思います(笑)。
ちょっと怖いと感じることもあるんですけど、"ゆき"の場合は特に不安に感じることもなかったです。洋服を直してもらうために市江さんのもとを尋ねるシーンがあるんですけど、ゆきはすごく内気な性格だからその場に行くこと自体が大変なことなんだろうなと想像したり。ゆきが一歩を踏み出すようなシーンだったので、そんな思いで演じました。
――ちょうどそのシーンで、市江の先代の言葉「着るものによって心の持ちようも変わる」