2015年1月31日 21:00
地上波ではNGの過激描写が連続! 「怖い!」、「悪い!」を楽しめるBSスカパー!初の連ドラ『破門』
……サスペンスとアクションのバランスが実にいいのだ。
こだわりを感じる映像美もスリリングさを際立たせている。まず暗めのトーンに抑えた大阪の街並みが怪しく美しい。そこに"男臭い"ハードボイルドを絡めることで、危険なムードで満ちた独自の世界観を醸し出している。さらに、スローモーションを多用したド迫力のアクション、リアリティあふれる賭場での博打、一万円札が宙に舞うシーンなど、ホレボレさせられる演出やカメラワークが多い。
そもそもストーリーは極めて難解。複雑な人間関係や思惑が渦巻いているだけに、集中して見なければアッと言う間に置いていかれるレベルだ。しかしこのドラマは、それらを説明するための安易なナレーションやテロップは入れない、という美学を貫いている。
こんなクオリティの追求や、視聴者に媚びない姿勢こそが、BSドラマの魅力なのかもしれない。
○カメレオンとヘタレが本領発揮!
2つ目の理由には、やはりダブル主人公を挙げたい。まずコワモテの桑原。二宮を子ども扱いしたり、悪党たちをチンチンにやっつけたり、とにかく豪快なのだが、怖いだけでなくクスッと笑わせてくれる。たとえば、「オレはな、暴力が一番嫌いなんじゃ」