アラフォーで結婚する2人へ (12) 今から意識しておきたい、"収入の谷"を乗り切るセカンドキャリア
けれど「これじゃあ、やっていられない」と辞めてしまっては収入がなくなってしまいます。
40歳前後で結婚し、その後、子どもを持ったとすると、50代後半から60代前半は、もっとも教育費がかかる時期。それを負担しつつ、自分たち夫婦の老後資金を準備しなければなりませんが、60代前半に収入が低迷する可能性が高いわけです。
○50代も要注意
また60歳の定年以前に、50代に入ると働き方に変更を求めてくる会社も多いのです。若手社員の育成、事業の効率化や再編などを目的に企業は人事異動を行います。40代までと50代以降は、その際の扱いが異なる企業がほとんど。収入も平均的には50歳前後で頭打ちになることを第3回で紹介しました。自分にどのような能力があり、勤務先でどのような役割を果たしているか、他の会社でも通用するかなど、働き手としての自分を客観的に見つめて、今後も働き続けるにはどうすればいいかを、考えておいた方がいいでしょう。
○夫婦の年齢差と60歳以降の働き方を確認
また、前回の公的年金の試算は、ざっくりとした目安を出すことが目的でしたから、夫婦ともに同年齢を想定しました。
例えば、元会社員の夫婦なら、現在の平均受給額14万8000円×2人分=29万6000円。