アラフォーで結婚する2人へ (12) 今から意識しておきたい、"収入の谷"を乗り切るセカンドキャリア
実際には、夫婦2人分の公的年金をもらえるのは夫婦ともに65歳になってからです。
給与や年金の受け取りがどうなるかをシミュレーションしてみましょう。
結婚時に夫43歳、妻40歳の正社員夫婦だとすると…
夫60歳・妻57歳まで夫婦ともに正社員としての給与
夫60歳・妻57歳~夫は定年延長や継続雇用による給与、妻は正社員としての給与
夫63歳・妻60歳~夫婦ともに定年延長や継続雇用による給与
夫65歳・妻62歳~夫1人分の公的年金を受け取り、妻は定年延長や継続雇用による給与
夫68歳・妻65歳~夫婦2人分の公的年金を受け取り
冒頭にかなり厳しい5年間が存在すると書きましたが、妻が3歳年下の場合、夫が60歳になってから、夫婦2人分の公的年金をもらうまでの期間は8年です。妻も夫と同等に稼げるなら妻の収入が支えになりますが、妻がパートや自営業だと、夫が60歳で定年した後は家計収入はかなり減ることになります。夫が継続雇用されず無職になってしまうと収入が激減して、かなり厳しい生活が予測されます。夫婦の年齢差と60歳以降の働き方で、60歳前後からの収入がどうなるかを考えておきたいもの。勤務先の定年制度、継続雇用制度についても確認しておきましょう。