メリル・ストリープ、女優業の原動力は「人への好奇心」- 歌への愛も語る
――「すべてを注ぎ込みたい」と思わせられたということですが、本作で新たに引き出されたご自身の一面はありますか?
この作品は、音楽、メロディーが記憶に残ります。私が初めてブロードウェイで見た時に、(サビの部分を歌って)「Children Will Listen」がすごく頭に残ったの。だから今回、あの歌を歌えるっていうのはものすごくうれしかったわ。でも、(作曲・作詞の)スティーヴン・ソンドハイムをがっかりさせてはいけない。彼は今世紀の一番偉大な作曲家だと思うし、一生懸命やりました。毎日1マイル泳いだわ。それは肺を強くするため。とっても力強い歌なので、それだけの肺を作らなきゃいけなかったの。
音楽ってすべてだと思うの。みんな感情、気持ちを高ぶらせられ、音楽に引っ張られる。理由はわからないけど、アーティストとして満足感のいくものだったわ。
――メリルさんは女優としての初めての仕事もブロードウェイのミュージカルで、その後、『マンマ・ミーア!』などに出演し、本作で再びミュージカルに挑戦されました。ミュージカルへの思いや醍醐味を教えてください。
私が大好きなのは、音楽なの。音楽は本当に観客にダイレクトにつながると思うし、セリフではつながらない、心をつかみとる魔力があると思うの。