エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (311) オウムとイスラム国とSNSの類似性は宗教0.2
○寛大なるムスリム
チュニジアで博物館がテロリストに襲撃され、邦人にも犠牲者がでました。イエメンでも多くの犠牲者がでるテロが起きました。頻発するテロ行為に「宗教戦争」と指摘する声もありますが、いうまでもなく大半のイスラム教徒は平和を望み、世俗と宗教に折り合いをつけています。
ある中東出身のムスリム(イスラム教徒)は、禁忌である豚肉を、同じく禁忌のアルコール入りビールで流しこみ「美味い」と白い歯を見せていたものです。本音と建て前を上手に使い分ける「寛大さ」がある、というのが私のイスラム教へのイメージです。
一方、ダーイシュ(テロ集団イスラム国の蔑称)は寛大さの対極にある「原理主義」を標榜していますが、厳格に教義を守るという意味の「原理主義者」からも、異論が出るほど独自の解釈が目立ち、狂信を意味する「カルト」に分類する方が正しいでしょう。
日本でカルトといって真っ先に思い出すのは「オウム真理教」です。後継教団は「アレフ」に改名し、一部は「光の輪」に分派しましたが、公安の発表によればどちらも実体は「オウム真理教」とのことです。
地下鉄サリン事件から20年が経過しましたが、私の住む足立区には、オウム関連施設が数カ所あり、オウムは過去の話しではありません。